相棒 シーズン3

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第15話 殺しのピアノ

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マネージャーにしてやるといったピアニスト・柴耕太郎の頭
をチューニングハンマーで殴り殺害するのは、コンサートホー
ルの専属調律師の幸田紀夫。紀夫はピアノの鍵盤についた血痕
を拭き取り、入り口の守衛に気づかれないように遺体を外に
運び出し、耕太郎の自宅近くの崖下に投げ捨てる。

翌朝、遺体は発見され、別居中の妻の悦子が面通しにくる。
彼女によるととても音に敏感で気難しい人で有り、深夜眠れな
くなるとよく散歩していたという。散歩途中に誤って滑り
落ちたのではないかという。昨晩1時頃悦子の元に夫から電話
が有った事を聞く。
しかし検死の結果、殺されてから崖に投げ落とされた事が判明。
更に凶器は珍しいものではないかという。
遺体から携帯が見つからず、明らかに不自然だった。

右京は耕太郎が翌日から開くことになっていたコンサートホー
ルへと足を運ぶ。右京はそこで許可無くピアノを引いていた。
調律師の紀夫は昨晩24時から4時までここで一人で調律作業を
していたという。徹夜したのに翌日もここにいたのは明らかに
不自然で、まるで調律し直すことを知っていたかのようだと
感じる。
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かつて古畑任三郎の第一シーズンでも似たような話があったな。

ドラマとしては殺害現場がコンサートホールであることを証明
するというものだった。

全ては携帯電話が現場に落ちていたことで被害者がここにいた
事を証明し、時間的にも妻に一時頃電話をしていることで犯行
現場と時間が証明される。被害者は何故一時頃に妻の元に電話
したのだろうか。

血痕がピアノに付着していたこと事からも殺害現場がここで有る
事が判明する。

ドラマとしての興味深いのは、殺害する動機に説得力が有るか
という点だと思う。

被害者と加害者の意外な過去の繋がり。
殺される前に掛けられる言葉自体に殺意を覚えるような
ものは含まれていないが過去の件も含めて描かれると、その言葉
が宣告として非情なものであると分かるところが面白い点だ。

右京と薫が相手の心を揺さぶるために携帯電話をホールに残して
居る点など、古畑任三郎の古畑+今泉の二人が容疑者をおちょくる
感じが良く出ているなと思う。

杉下右京 …… 水谷豊
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
西肇 …… 六角慎司 (捜査第二課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義
小松真琴 …… 久保田龍吉

幸田紀夫 …… 吹越満 (ピアノ調律士)
柴耕太郎 …… 京晋佑 (ピアニスト)
柴悦子 …… 矢代朝子 (妻、ほぼ別居中)
岩槻巧 …… 大林丈史 (高山ロイヤルホールの支配人)

尾道凜、矢代朝子、松橋朋潤、田村三郎、谷井優貴

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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