大奥 〜第一章〜
(2004年度版)

脚本/浅野妙子
出演/松下由樹、高島礼子、瀬戸朝香、西島秀俊、星野真里
木村多江、金子昇、鷲尾真知子、山口香緒里、久保田磨希
小松みゆき、かとうあつき、山田明郷、末永遥、雛形あきこ
福本清三、伊藤正之、北村一輝、木下ほうか、遠山景織子
紅萬子、出光秀一郎、永山たかし、前川恵美子、ひふみかおり
本宮泰風、神保悟志、榊英雄、上田雄大、杉崎真宏、浜田学
峰蘭太郎、柴田善行、三星登史子 、渡辺万也、京野ことみ
野波麻帆、渡辺いっけい、宇津宮雅代、 梶芽衣子、藤田まこと

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/oh-oku/


第1話 負け犬からの脱却


寛永16年(1639)、徳川幕府開府より40年。時は将軍家光
(西島秀俊)の天下であった。江戸城大奥では、正室孝子
(木村多江)が待つが、その後ろには、さらに威光に包まれた
春日局(松下由樹)が控えていた。「男子禁制」を始めとする
大奥法度を定め、1000人とも言われる大奥の女たちを統括する
最高権力者である。
 そんな中、若い女中のお玉(星野真里)は、お中臈の朝比奈
(梶芽衣子)に春日局の生い立ちを尋ねた。朝比奈は静かに
諭すようにお玉に語った。「あのお方の権勢のまばゆさの
裏には、並ならぬ不幸と苦難があるのじゃ……」。

今回はおふくが春日局となる前の将軍家に乳母として入城
するまでを描いた。

おふくの父親である斎藤利三は、本能寺の変で織田信長を
討った明智光秀の重臣であり、父親は縛り首に会う。
逆賊の娘と烙印を押され辛い生活を強いられ、夫として
結ばれた稲葉正成も、かつては関ヶ原の戦いで知将として知ら
れる武士だが、世知辛い世の中ゆえ、荒れた生活を送り
我が儘し放題。そんな夫に何も言えず、ただ不条理なまでに
尽くすまでの生活に、屈辱の日々を送っている。

夫が招いた客人が強盗であった事。
そして妾である女性に馬鹿にされたおふくは、強盗撃退と
同時に妾の女性を一刀する。
その行為が夫との離縁に繋がり、家を追い出される訳だが
結果としてこれが人生の転機とも言うべき事態へと発展する。

公家の京都・三条西家に身を寄せていた所、将軍家の乳母
募集の告知を知り、紹介状を書いてもらって、ようやく城へと
入城することになる。

ドラマとしての面白さと妙味は、実の子供達は育てられずに、
将軍家の子供を育てる役目である所と、御台所であるお江与
とおふくの間には不思議な因縁の関係が存在することだ。

お江与は女性ばかり3人の子供を授かるが、今回こそは男子
をと望まれていたところ、ようやく男子を授かる。しかし
そんな子供も父親・徳川家康の方針により、乳母である
おふくによって育てられることになる。

現在で言うところのパワーハラスメントで責められる格好だと
思うけど、御台所である高島礼子さんの迫力が凄すぎて笑える。
二代徳川である秀忠さえも顔が挙がらない程の強烈さ。
普通御台所なんてそんなに権力が無さそうに見えるけど、
3人も子供が居ると大きくなるモノなのかな。

松下由樹さんの芯の強そうな所も、御台所と対峙するにはとても
面白いキャラクターの配置だね。

このドラマ、徳川家康もそうだけど時代性の割りには男性
が物わかりがよくて、逆に女性陣の複雑な心情が面白く
あぶり出されている感じ。

ゲスト出演なのか木村多江&北村一輝さんがこのシリーズ
でも出てきた。孝子は後の初島って事なのかなと思ったけど、
大奥の2003年度版とは時代性が合わないよね。。北村一輝さん
の役が瀧山が一時愛した柳丈と関係が有るとまた面白かったん
だけどね。これまた時代性が合わないか。

おふく(春日局) … 松下由樹
お江与 … 高島礼子
お万 … 瀬戸朝香(5話より)
徳川家光 … 西島秀俊
お玉 … 星野真里
孝子 … 木村多江
    *
お楽 … 京野ことみ(6話より)
お夏 … 野波麻帆(7話より)
    *
徳川秀忠 … 渡辺いっけい
朝比奈 … 梶芽衣子
徳川家康 … 藤田まこと

guest
海原はるか、海原かなた、福本清三、峰蘭太郎、小峰隆司
大矢敬典、浜田隆広、本山力、西村匡生、松村康世
三星登史子、園英子、鈴川法子、高野由味子、上田こずえ
武田晶子、井上紀子、宇谷玲、稲垣陽子、田中碧海
上田雄大、渡辺万世、山田夏海

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