大奥 〜第一章〜
(2004年度版)

脚本/浅野妙子
出演/松下由樹、高島礼子、瀬戸朝香、西島秀俊、星野真里
木村多江、金子昇、鷲尾真知子、山口香緒里、久保田磨希
小松みゆき、かとうあつき、山田明郷、末永遥、雛形あきこ
福本清三、伊藤正之、北村一輝、木下ほうか、遠山景織子
紅萬子、出光秀一郎、永山たかし、前川恵美子、ひふみかおり
本宮泰風、神保悟志、榊英雄、上田雄大、杉崎真宏、浜田学
峰蘭太郎、柴田善行、三星登史子 、渡辺万也、京野ことみ
野波麻帆、渡辺いっけい、宇津宮雅代、 梶芽衣子、藤田まこと

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/oh-oku/


第3話 命がけの密事


将軍家長男・竹千代(須賀健太)を我が子のように愛する
おふく(松下由樹)は、場内で囁かれる“世継ぎは二男・国松
(長島弘宜)”という噂に矢も盾も堪らず、家康(藤田まこと)
に直訴あるのみと駿府城へ向かう。その矢先、おふくの長男で
竹千代の世話係の正勝(上條誠)が護衛をすると現れる。
しかし、おふくは正勝を制し、一人旅路を急ぐ。
 駿府城では、女中の阿茶局(宇都宮雅代)と家康が迎えた。
おふくの様子にただならぬものを感じた家康は、言葉を促す。
おふくはお江与(高島礼子)が、国松が世継ぎと公言している
ため場内が騒然としていると直言。家康に叱られるが、おふくは
怯まずに続ける。家康は怒り心頭に発したように立ち上がり
その場を去る。おふくは、家康が納得したものかどうか量り
かねたまま江戸に戻ることになった。

お江与の勢いに押されて少し劣勢にあったおふく側が今回
家康への直訴をきっかけに優勢になる姿を描いた。

直訴しに言ったときの家康の態度が怒りに満ちていたような
印象もあったので、どうなる事かと思っていたが、やはり
家康は賢い人だと思う。
もう少し家康の印象は血気盛んな面を持ち合わせているのか
と思っていたが、とても穏やかだし、これからの世の中の事
をしっかりと見据えた発言をされる人だという印象だ。

臣下は主君を敬い、弟は兄を敬うのは世の理で有ることを
説き、これまで散々冷遇されてきた竹千代の顔を立てるところ
など家康の演出にとても感動。

ただこんな家康もそれを伝えるとあっさりと亡くなってしまう。
亡くなった後の世界ではお江与に牛耳られている秀忠が政権を
握ると言うことでどうなることかと思えば、おふくが取った
行動はなんと美人局的作戦。おしずという降って沸いたような
キャラクターを使い、秀忠を支配するために彼の秘密を握り
無言の圧力で制御する。おふくのやり方もお江与に負けず
凄くなってきた感じ。

前夫・正成はこの時、美濃十七城の城主になっており、
三男・正利を連れて城を訪れる。
稲葉家を残すためにという名目で、この三男を国松側に仕え
させようとする。その為におふくに計らうよう願い入れる訳だが
離縁を申し出てきたのに、この夫、ちょっと厚かましくない
だろうか。ただドラマとしては面白くなったけどね。

おしずは一回きりの過ちで秀忠の子供を妊娠。
その時の絶望感に打ちひしがれる秀忠の顔はちょっと気の毒。

端午の節句を狙い再び攻勢をかけてくるお江与ではあったが、
出過ぎた真似が逆に秀忠の反感を買い、父親の意思を継承すべく
結局竹千代が世継ぎとなることになる。
次の瞬間早くも成人していたけど、本当に展開の早いドラマだ。

おふく(春日局) … 松下由樹
お江与 … 高島礼子
お万 … 瀬戸朝香(5話より)
徳川家光 … 西島秀俊
お玉 … 星野真里
孝子 … 木村多江
    *
お楽 … 京野ことみ(6話より)
お夏 … 野波麻帆(7話より)
    *
徳川秀忠 … 渡辺いっけい
朝比奈 … 梶芽衣子
徳川家康 … 藤田まこと

guest
木村木、久保内亜紀、竹本聡子、藤沢徹衛、柴田善行、
井上紀子、森田恵美、石田直也、須賀健太、長島弘宜
小阪風真、上篠誠

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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