大奥 〜第一章〜 (2004年度版) 脚本／浅野妙子 出演／松下由樹、高島礼子、瀬戸朝香、西島秀俊、星野真里 木村多江、金子昇、鷲尾真知子、山口香緒里、久保田磨希 小松みゆき、かとうあつき、山田明郷、末永遥、雛形あきこ 福本清三、伊藤正之、北村一輝、木下ほうか、遠山景織子 紅萬子、出光秀一郎、永山たかし、前川恵美子、ひふみかおり 本宮泰風、神保悟志、榊英雄、上田雄大、杉崎真宏、浜田学 峰蘭太郎、柴田善行、三星登史子 、渡辺万也、京野ことみ 野波麻帆、渡辺いっけい、宇津宮雅代、 梶芽衣子、藤田まこと http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/oh-oku/

第5話 囚われた尼君

ある日の京都。尼寺・慶光院の新院主（瀬戸朝香）の天皇に
対するお披露目が行われていた。慶光院は、公家出身で、心根
の優しさ、人望の高さ、信仰の篤さそして美しさと、非の打ち
所のない尼僧であった。仲の良い尼僧見習い・お玉（星野真里）
と共に院の門外に出て活動する慶光院を物陰の駕籠から三代
将軍家光（西島秀俊）が見つめていた。
　そのころ江戸城では、おふく改め春日局（松下由樹）の権勢
はさらに拡大し、政治にまで大きな影響を及ぼすようになって
いた。ただ、家光に世継ぎのできぬことだけが春日局の心労の
種。正室の孝子（木村多江）に麝香を焚き染めた寝間着を着せ
てもまったく効果がない。孝子も家光に情などまったく感じて
いる節もない。そんな折、中臈の村雨（小松みゆき）が、家光
が京で慶光院院主のお披露目にお忍びで出かけ、長い間眺めて
いたと報告してきた。春日局の目が光った。

おふく改め春日局となった家光の乳母である彼女。
現在最大の懸案事項と言えば、家光に世継ぎが出来ないばかり
か女性に興味を示さないところにあった。そんな中でも
家光が唯一興味を示した尼僧であるお万に春日局は最大権力を
振るい強引に城に連れてくる。

お万は本当に気の毒な人だが、ここには彼女以上に気の毒な
人が多いので、可愛そうとばかり言っていられないところが
なんとも言えない。
自殺を考えるまでに追い込まれた彼女を救ったのは、
笛の奏者の半井隼人の笛の音。
明日への希望を失い生きる意味が無かった彼女が、始めて
生を実感する素敵な音色。暗闇にいる状況だからこそ、心に
染み入ってきたのかも知れない。

家光が隼人に東の櫓の前で笛を吹いて来るように命じたのは
やはりすまないという気持ちが有ったのだろうか。せめてもの
楽しみを与えたいという気持ちなのか。

始めこの半井隼人の姉がこの尼僧なのかと思って見ていた
のだが、違うのですよね。お万の言葉を聞いて半井隼人の
中にも思い出すものがあったのか。

ナレーションだけであったお玉もようやく登場。
お玉はお万を慕う尼僧の卵。彼女が城に連れて行かれたのと
同時に彼女もお万を救うべく、城に潜入する。

いよいよ最後は家光と床に入ることになってしまうが、
すんなりと事が運ぶのかな。

おふく（春日局）　…　松下由樹
お江与　…　高島礼子
お万　…　瀬戸朝香（5話より）
徳川家光　…　西島秀俊
お玉　…　星野真里
孝子　…　木村多江
　　　　＊
お楽　…　京野ことみ（6話より）
お夏　…　野波麻帆（7話より）
　　　　＊
徳川秀忠　…　渡辺いっけい
朝比奈　…　梶芽衣子
徳川家康　…　藤田まこと

guest
青野敏行、松村康世、笹本俊志、澤田今日子、金澤さえこ
鈴川法子、高野由味子、高橋静香、小野亮子、上鶴良子
山本晶子

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)