大奥 〜第一章〜
(2004年度版)

脚本/浅野妙子
出演/松下由樹、高島礼子、瀬戸朝香、西島秀俊、星野真里
木村多江、金子昇、鷲尾真知子、山口香緒里、久保田磨希
小松みゆき、かとうあつき、山田明郷、末永遥、雛形あきこ
福本清三、伊藤正之、北村一輝、木下ほうか、遠山景織子
紅萬子、出光秀一郎、永山たかし、前川恵美子、ひふみかおり
本宮泰風、神保悟志、榊英雄、上田雄大、杉崎真宏、浜田学
峰蘭太郎、柴田善行、三星登史子 、渡辺万也、京野ことみ
野波麻帆、渡辺いっけい、宇津宮雅代、 梶芽衣子、藤田まこと

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/oh-oku/


第8話 将軍倒れる


春日局(松下由樹)は、家光(西島秀俊)の心がお万(瀬戸朝香)
だけに惹かれることを懸念していた。正室の孝子(木村多江)は
もとよりお万も公家の出身であり、もしお万が世継ぎを産んだ
場合、朝廷・公家勢力の伸張を促す恐れがあるのだ。実際、お万
の父親・六条有純は江戸城を訪れ、家光に強く政治的な配慮を
求めるのだった。だが、六条有純は城内でお万を見ても娘とは
気付かず、お万は家族の絆の虚しさを感じ、深く傷つくの
だった。春日局は、そのことを含んだ上で、町娘のお楽
(京野ことみ)、お夏(野波麻帆)を側室として招いたのだ。
 もちろん、政治家でもある家光は、春日局の考えは理解して
いた。すぐにお楽と褥(しとね)を共にする。だが、お楽は
恋人・宗兵衛のことを思い出し、無意識に家光を拒絶して
しまう。春日局は慌て、家光が入っている風呂へお夏を送り
込む。家光はその夜お夏と褥を共にするのであった。翌朝、
春日局はお楽のもとへ出向き、「側室は武士と同じ。お役怠慢
の武士がどうなるか考えよ」と説得、お楽は兄の仕官や母親の
治療などを考え、唇を噛み締めた。

今回は家光と側室の間で複雑な政治・勢力争いが関わる話し
を描いた。

側室が公家であるかどうかで、その後の影響力を気にする余り
将軍には愛情がそのまま側室という形に反映されない事を
現していた。

春日局が勝手に作った大奥御法度。
春日局がこれを武器に主張を繰り広げる場面は、流石にツッコミ
処も満載。あんたが勝手に作った法律なのに、さも権威の有る
法律のように振る舞うところがなんとも可笑しい。それが取締り
というの特権でもあるのだろうけどね。でも春日局が今後300年
続くであろう厳しい仕来りの礎を築いたというのは理解できる。
その部分で、前作を見ている人にとってはとくに興味深い
流れだろう。
何と言っても妊娠を阻止する月流しの薬が食事に盛り込まれる
ようになったのは、この時代からと分かっただけでも興味深い
流れ。

今までお万と半井隼人の関係は不思議な雰囲気が流れていたが、
ここにきて情が通い合っている事がうっすらと描かれている。
結構将軍は春日局と違う意見を持っていたし、素っ気なさを
除いては、あまり嫌みな人物には映らなかったのだけど、
政治絡みで女性と寝るようになってからというもの、やはり
この人も人の子なのかなと思った。

お楽とお夏の関係は強引にライバル関係を作った感じにも
思えるけど、結局お楽の懐妊が発覚。
一応一安心か。

それにも関わらず相変わらず春日局はお万叩きに精を出して
いるのは、家光がまだ彼女に好意を寄せているが故のことな
のか。

キリシタン狩りが行われようとする時、将軍が倒れる。
不治の病・痘瘡だとの事だが、果たして治るのだろうか。

おふく(春日局) … 松下由樹
お江与 … 高島礼子
お万 … 瀬戸朝香(5話より)
徳川家光 … 西島秀俊
お玉 … 星野真里
孝子 … 木村多江
    *
お楽 … 京野ことみ(6話より)
お夏 … 野波麻帆(7話より)
    *
徳川秀忠 … 渡辺いっけい
朝比奈 … 梶芽衣子
徳川家康 … 藤田まこと

guest
南条好輝、波多野博、細川純一、前川恵美子、鈴川法子
高野由味子、高橋静香、小野亮子、上鶴良子、山本晶子

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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