大奥 〜第一章〜 (2004年度版) 脚本／浅野妙子 出演／松下由樹、高島礼子、瀬戸朝香、西島秀俊、星野真里 木村多江、金子昇、鷲尾真知子、山口香緒里、久保田磨希 小松みゆき、かとうあつき、山田明郷、末永遥、雛形あきこ 福本清三、伊藤正之、北村一輝、木下ほうか、遠山景織子 紅萬子、出光秀一郎、永山たかし、前川恵美子、ひふみかおり 本宮泰風、神保悟志、榊英雄、上田雄大、杉崎真宏、浜田学 峰蘭太郎、柴田善行、三星登史子 、渡辺万也、京野ことみ 野波麻帆、渡辺いっけい、宇津宮雅代、 梶芽衣子、藤田まこと http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/oh-oku/

第9話 非業の死

家光（西島秀俊）が不治の病・痘瘡に罹り、春日局（松下由樹）
は、何かが乗り移ったように看病の限りを尽くした。だが、
お万（瀬戸朝香）は、城を抜け出し、隼人（金子昇）のいる寺に
向かう。お万は、隼人と自分の関係を春日局に気付かれている
うえ隼人の所在も知られた、キリシタン狩りについては自分が
家光を諌めるゆえ、ついては早く逃げるように、と隼人を促す。
だが、お万への愛と同時に、家光への怨念を深く心に刻む隼人
は、お万の力なぞ無力であることを告げ、二度と会うこと
はないと苦渋の別れを果たす。この密会はすぐに春日の知る
ところとなる。
　病床の家光は、お万の気持ちは見通していた。そばにお万を
呼び「すべては政のため。許せ」と詫びるのだった。そんな
家光に春日局は、隼人との密会を報告する。だが家光は「遺言
と思って聞け。お万に指一本触れるな。二人は放っておけ」と
春日局に言い置くのであった。

今回は展開はズバリ、家光が不治の病から無事回復できるか
どうかと、家光が行う政策の一つキリシタン狩りについて
そのまま継続して行われるか、キリシタンである笛吹士の
隼人が無事やり過ごせるのかがドラマとしてのポイントだった。

家光が気絶して生死の境を彷徨うときのお江与の登場の仕方
が絶妙だった。絶妙と言うよりも気味が悪くてとても不気味。
あの微笑みがまた迫力があったね。

お万を悩ます種である隼人の存在。
お万が頭を悩ますと同時に家光の心痛にも繋がるとのことで、
その根源である隼人を絶とうとする春日局。殺せなかったのに
はやはり家光との約束が有るからなのか。

激しく食い下がるお万に対して、初めて家光が激怒したのでは
無かろうか。奥泊まりの時にもお万の顔を見て、善人の顔を
しているお前が憎いと言っていたが、やはり少しは良心の呵責
というものを家光も感じていることなのか。

お楽は登場がめっきり減ったが、宗兵衛との面会が春日局に
バレてお叱りを受ける。
お夏は正直な心情を家光に語ったところ、正直な奴で面白い
とのお褒めの言葉。その後側室のおりさという女性が新たに
参入するが、まさかこのお夏と対峙させるが為だけに存在する
キャラクターなのか?

おふく（春日局）　…　松下由樹
お江与　…　高島礼子
お万　…　瀬戸朝香（5話より）
徳川家光　…　西島秀俊
お玉　…　星野真里
孝子　…　木村多江
　　　　＊
お楽　…　京野ことみ（6話より）
お夏　…　野波麻帆（7話より）
　　　　＊
徳川秀忠　…　渡辺いっけい
朝比奈　…　梶芽衣子
徳川家康　…　藤田まこと

guest
ウド鈴木、白井滋郎、笹木俊志、窪田弘和、島田佳子
鈴川法子、高野由味子、高橋静香、小野亮子、上鶴良子
山本晶子

評価：★★★★★★★☆☆☆ (7.0)