離婚弁護士 脚本／田渕久美子(1)、林宏司、武田樹里 http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/rikon/index_frame.html

第1話 裏切られた女

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この日、間宮貴子は業界大手の大田原総合法律事務所から
独立し新たなる一歩を踏み出すはずだった。同僚の広澤善之と
共同経営という形で弁護士事務所を開く予定が、事務所には
誰も居らず、受付の吉田香織だけがいた。
この事務所で働くことになっていた田所、柿沼、そして松田
は一身上の都合により一度も出社することなく退社。更に
貴子が担当していたクライアントも一斉に契約を打ち切り、
共同経営者であるはずの広澤善之の姿もなかった。

貴子は大田原総合法律事務所に乗り込む。彼女を迎えたのは
先輩弁護士の山岡。彼に案内されついた部屋には、広澤が
この事務所のパートナーになることを証明する表札。
裏切られた事を悟り事務所を後にする。そんな広澤からは
同情するかのように"キミなら一人でやっていける"と声を
かけられた。

翌日気を取り直した貴子は立ち直りも早かった。
高額の年俸を提示して企業法務に強い弁護士柳田俊文。
更に窓ふきのバイトをしていた大学5年生本多大介が事務所で
働くことになる。

そんな折り、貴子を頼って中川恭子という女性がやってくる。
彼女は夫・中川洋司に愛人が居るので離婚したいという。
最初は断ろうとしたが、洋司側の弁護士には広澤が担当する
事を知り彼女も受けて立つことにする。
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今回は初回と言うこともあり、キャラクターの紹介色が強い話
だった。

主人公は企業間の橋渡しをする渉外弁護士であるが、何故か
離婚を担当する弁護士へと鞍替えしていく様子を今回の展開の
中で描いた。

裏切ったと思っていた広澤は実は自分の尻ぬぐいをしてくれて
いた事。最後には改めて成功を誓い合い別れると言うことで
想像通り良い人で有ったことなど、ドロドロとした弁護士という
仕事の中でも友人には恵まれているかなというような感じだった。

これまでの企業間の争いではなく、二人の人間が幸せになるため
の最善策として法律を使っていくという、弁護士の職業を無機質
なものから個人としての存在を抽出するものとして描いている
点がとても面白い。

弁護士事務所としての規模も小さいので、これで企業を扱って
いくのも無理だと思うし、身の丈に合う様調整されたのではな
いか。
まだまだ弁護士としての優秀さを感じる演出はなかったが、
今後サブキャラも含めてどんな案件を担当し、どんな活躍を
見せていくのか楽しみです。

間宮貴子（弁護士 34歳）：天海祐希
本多大介（アシスタント 23歳）：玉山鉄二
吉田香織（受付嬢 23歳）：ミムラ
柳田俊文（弁護士 34歳）：佐々木蔵之介
山岡哲治（弁護士 42歳）：陣内孝則（特別出演）
井上紀三郎（パラリーガル 61歳）：津川雅彦
村井奈津子（「月の涙」店長 29歳）：久我陽子

guest
広澤善之：竹野内豊
中川洋司：山路和弘
中川恭子：宮崎美子

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)