離婚弁護士

脚本/田渕久美子(1)、林宏司(2)(3)、武田樹里

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/rikon/index_frame.html


第3話 この子は渡さない


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柳田弁護士は寝不足と営業周りでぐったり。今や弁護士は
余る時代であり積極的な営業活動と事務仕事の両立が必要だ
という。4歳の息子がいるが滅多に顔を合わせられないという。
間宮貴子も営業活動で忙しかった。30年ぶりに頭を下げて回っ
ているという。受付の吉田香織からクライアントが来ている
こと言われ、早速営業活動の成果が現れたと喜ぶ貴子。しかし
事務所にいたのは小さな子供・翔太と、その両親(夫:浩志と
元妻:真純)だった。4年前に離婚し親権は父浩志が引き取るが
ここにきて元妻・真純が親権を引き取りたいとやってくる。
揉めている内に真純は勝手に息子を引き連れ逃げてしまう。
取りあえず人権保護請求を提案し、真純が不当に翔太を拘束
している事を裁判所に訴えようと言うことになる。
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ドラマとしては一度男手に渡った親権が、4年の歳月を経て
女性側が親権を主張したとき取り戻すことが出来るのかという
事を描いた。

男親は殆ど子供に対して完璧な対応を見せ気を使って子育ての
環境を整えているのに対して、女親は仕事の忙しさにかまけて
子供に負担を与えているという環境の違いを用意した。

人権保護請求がどんなものなのかを説明するような展開だった
事。そしてどんなに親が子供の生活環境を整えようとも、
最終的には子供の気持ちが最優先になることを描いた話でも
有る。

女性に母性が有るように、男の子にも苦労している母親の姿を
見て助けてあげたいという気持ちが芽生えたのか。母子で行う
苦労は寧ろ楽しいと言った心情を用意し、子供扱いされるより
も大人と同じ目線に立ち仕事を行う事の喜びを実感させる。

親権に関しては男親がドラマで優遇されることは皆無だね。
どんなに完璧にこなしても結局女親に行くことになる。
こういう時男性は報われない訳だけど、子供の気持ちを考える
と、どちらか選ばせるのは酷な展開だった。

またドラマでは今回の案件を処理していくごとに、柳田俊文
にも自分の子供に目を向けさせていくという展開はよく出来て
居たと思う。

それにしても貴子と子供のやりとりは面白かった。
ドラマに於ける天海祐希姉さんの"年増"扱いは定番だけど、
安定した面白さが有る。殆ど持ち芸の一つとなっていると言っ
ても過言ではない。自分の得意分野である野球に持ち込んで
いったところが良かった。
珍しくアシスタントの本多大介も良かった。人さらいに間違わ
れた所が面白かった。

間宮貴子(弁護士 34歳):天海祐希
本多大介(アシスタント 23歳):玉山鉄二
吉田香織(受付嬢 23歳):ミムラ
柳田俊文(弁護士 34歳):佐々木蔵之介
山岡哲治(弁護士 42歳):陣内孝則(特別出演)
井上紀三郎(パラリーガル 61歳):津川雅彦
村井奈津子(「月の涙」店長 29歳):久我陽子

guest
堀井翔太:岡田慶太 (息子。親権は父にあるが・・)
堀井浩志:吹越満 (父。フォックス銀行の優秀なディーラー)
真純:河合美智子 (母。仕事に忙しい)
柳田俊太郎:市原尚弥 (俊文の息子。機関車トーマスが好き)
柳田多恵:柴山智加 (俊文の妻。育児を任せっきり)

児玉頼信、俵木藤汰、番哲也、大村美樹、市原尚弥

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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