離婚弁護士

脚本/田渕久美子(1)、林宏司(2)(3)(4)、武田樹里

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/rikon/index_frame.html


第4話 16才と18才の離婚


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大介は貴子から頼まれた仕事もまともに出来ず半人前扱いされ
る。ふて腐れてカフェでコーヒーを飲んでいると、コーヒーを
こぼしたことがきっかけで亜希子という女性と出会う。大介が
弁護士助手の仕事をしている事を知り18歳になる息子・雅人の
事で悩んでいると聞かされ、名誉挽回とばかりに大介は相談
を乗ることにする。息子は高校を中退し、アルバイト先で出会
った16歳の女性・夏樹と結婚すると言い出したのだという。
大介は貴子が相手にしてくれないと分かると柳田俊文や紀三郎
を頼ることにする。未成年の婚姻届について色々と事情を探り
それをそのまま亜希子に伝える。未成年者の結婚には親の同意
が必要であり、同意の署名と捺印がなければ結婚は出来ない事
を告げる。それを聞いて亜希子は安心した様子を見せるが、
次の瞬間息子たちは婚約届けが受理されたと言ってきた。
偽造した書類は無効だと告げるが、最も大切なのは本人達の
意思であり一度受理されたものは有効であることを告げる。
受理した役所の職員にも加湿が有るわけではない事で、無効化
したいのならば離婚する以外無いと柳田から告げられる。
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未成年者の婚約・離婚、そして不動産に於ける契約について
描いた話だった。
大介が半人前扱いされ、見返してやりたいという気持ちの流れ
からこの案件に関わらせるという流れの融合がとても上手く
出来ていたと思う。
子供と大人の差を描いた話でもあり、そこには責任の有無が
その差を二分するような展開だった。

意外なのは同意の署名を偽装したのに受理されたものの、それ
を無効化出来ない流れで有ったこと。そして不動産契約に於い
て成年擬制という名の法が定めたものを使って、グレーゾーンの
範囲内に有る人間に対して、大人と子供の境目を面白く描いた
話だった。

前回の子供の親権の話同様に、結局未成年であっても本人の
意思が優先されるという展開。

大介が受け売りした法律をそのまま横流しにしてまで、自分を
大きく見せたかったのかなという不自然さもあったが、面白い
展開では有った。

夏樹がやたらとカメラで写真を撮っていたことが今回の件の
解決に十二分に役立った。
都心のアパートが僅か400万で買えることになんの疑問も持た
ない非常識さと故意に説明を怠る不動産屋。意外にも16歳の
少女が一番しっかりとした人間だったという所がなんとも
皮肉な展開だった。

間宮貴子(弁護士 34歳):天海祐希
本多大介(アシスタント 23歳):玉山鉄二
吉田香織(受付嬢 23歳):ミムラ
柳田俊文(弁護士 34歳):佐々木蔵之介
山岡哲治(弁護士 42歳):陣内孝則(特別出演)
井上紀三郎(パラリーガル 61歳):津川雅彦
村井奈津子(「月の涙」店長 29歳):久我陽子

guest
白河亜希子:キムラ緑子 (未亡人)
白河雅人:斉藤祥太 (息子。18歳。バイト先で夏樹と出会う)
若浦夏樹:邑野未亜 (息子の婚約者。カメラ好き)
原田:相島一之 (悪徳不動産)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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