離婚弁護士

脚本/田渕久美子(1)、林宏司(2)(3)(4)(5)、武田樹里

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/rikon/index_frame.html


第5話 対決!ストーカー


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貴子はランニング中に男性のストーカーに間違われる事件が
発生する。相手の女性は黒澤千里。千里は最近元同僚の男性
岩尾誠二に付きまとわれて困っていた。
帰宅早々電話がなり玄関のチャイムが鳴ると、現在夫と離婚
の危機にある彼女は不安で押しつぶされそうになっていた。

一方貴子は女性誌の取材を受けることになる。山岡が宣伝に
なると薦めてくれた話だ。あまり乗り気ではない貴子はどう
すべきか悩んだが、アシスタントの大介や香織の一押しで
受けることになる。二人は大いにハリキリ、事務所の内装を
綺麗に飾り付ける。
当日貴子も気合い十分で挑み無事取材を受けるが、雑誌が
発売されると愕然とすることになる。渉外弁護士としての
扱いだと思っていたのに、ストーカーや離婚に対する案件を
扱う弁護士として書かれていたのである。更に最悪の写真を
掲載され怒りが収まらなかった。しかし雑誌掲載の力は
凄まじくすぐに仕事の依頼を受けることになる。

依頼人は先日ストーカーに間違われた黒澤千里だった。夫と
別居中だという千里は岩尾に相談に乗ってもらっていたが、
何を勘違いしたのか付きまとわれるようになり彼女を監視する
ようになったのだという。警察に相談したがこの程度では
対応できないと言われたという。それを聞いていた紀三郎から
内容証明を送ってみてはどうかと提案される。それがダメなら
ば民放保全法も有ると。

早速貴子が代理人として岩尾と接触。岩尾は貴子にもストー
キング行為に及ぶような事を口にして脅しにかかるが、全て
の会話を録音されており効果無く、貴子の言葉に従うしか
なかった。これが功を奏して岩尾からの嫌がらせは無くなる。

この一件で信頼を得た貴子は、千里から離婚問題についても
依頼を受けることになるのだが・・
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女性にストーキング行為をするのは、決して異性ばかりでは
無いことを描いた話だった。

今回は離婚の件で、夫人である千里が別れるべきか、修復を
前提として話し合うべきか決めかねている状況の中で起こった
事件である。

相変わらず貴子いじりは最高に面白い。
最初は男性に間違われたし、マスコミからも軽くあしらわれる
始末。取材に関心がないという素振りを見せたかと思えば、
人一倍気合いの入ったメイクで登場するなど、最高に面白い
キャラクターを築き上げている。

しかし今回は一つの雑誌で取り上げられたことにより、貴子は
仕事の依頼も増大し、マスコミからも方々から取り上げられる
様になる。何と言ってもTV出演までしてしまうのだから凄い。
願わくば報道番組のトップを走る"報道2004"への出演を狙って
居るわけだが、そのチャンスも巡ってきて、千里の件が見た目
ではぞんざいに扱っている様にも見えてきてしまう。

離婚問題で相談に来る人は精神不安定な人が多く、話しを聞く
だけで落ち着く場合が多いという紀三郎の言葉通り、千里も
例外ではない。貴子の言っていることは全て正論で、一人の
クライアントにばかり付きっきりになることは出来ないが、
それでもじっくりと相手の話を聞く覚悟がなければこの案件
を扱ってはいけないものだという彼女の言う通りの展開になっ
た。

ストーカー男・岩尾の存在感が上手くこの事件の本質を
カモフラージュして構成した話だと思う。しかしストーキング
行為をするというのは相当なエネルギーが必要なわけで、
そのエネルギーを上手く自分の問題について向き合わせること
が出来ればこの手の問題は簡単に解決できそうなんだけどね。
その役目は弁護士というよりもカウンセラーの範疇かな。

間宮貴子(弁護士 34歳):天海祐希
本多大介(アシスタント 23歳):玉山鉄二
吉田香織(受付嬢 23歳):ミムラ
柳田俊文(弁護士 34歳):佐々木蔵之介
山岡哲治(弁護士 42歳):陣内孝則(特別出演)
井上紀三郎(パラリーガル 61歳):津川雅彦
村井奈津子(「月の涙」店長 29歳):久我陽子

guest
黒澤千里:りょう (夫と離婚)
岩尾誠二:デビット伊東 (ストーカー)

石田太郎、デーブ・スペクター、半海一晃、新井量大
五森大輔、松澤仁晶、まつだ壱岱、秋山京子、村上知子(森三中)
山岸治雄、山本直輝、長本京子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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