離婚弁護士

脚本/田渕久美子(1)、林宏司(2)(3)(4)(5)、武田樹里(6)

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/rikon/index_frame.html


第6話 愛と憎しみの遺産相続


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貴子は、大学時代のゼミ仲間で、大田原総合法律事務所に勤め
る友人の結婚式に出席する。そこで山岡からモーガン&ロイド
社の男性・吉川を紹介される。吉川は資金調達計画について
大田原総合法律事務所に全てを任せているが、貴子は自分も
得意分野でありコンペを受けさせてくれと強引に約束を取り
付けた。自分たちならば5日間で完成させるという。
貴子は化粧を直していると、大学時代の友人・美佐子から声
をかけられる。かつてはキャリアウーマンだった彼女も既に
仕事からは退き、現在は専業主婦になって1歳半になる子供の
子育てに追われているという。美佐子からの誘いで明日の夜
食事を呼ばれることになる。

事務所に戻った貴子はモーガン&ロイド社の件でコンペに
参加することを告げ、香織に壱万円もするチーズケーキを購入
してくるよう指示する。独身でも優雅に生活を送り稼いでいる
事を美佐子に見せびらかしたいのだという。

紀三郎にもチーズケーキを頼まれた香織は友人・リカが経営する
店にケーキを買いに行くと、父親・栄介が末期癌であるために
最近ケーキを売っていないことを告げられる。一緒に栄介の
入院する病院へと足を運ぶ。リカは母親が離婚し、栄介と再婚
したのだという。しかし母親も他界しリカは独りぼっちになり
そうなところ、血の繋がらない栄介が本当の父親のように育て
てくれたのだという。癌である事実を栄介には伝えられないで
いた。

栄介に会う香織とリカ。先客が居たようだが二人が来たことで
何処かに去ってしまう。リカにスイーツの本を買ってきて欲し
いと頼む栄介は、香織に頼み事をする。自分は既に癌である
事実を知っていた。先程来ていた疎遠になっていた兄姉が
遺産を狙っているらしく、全ての財産をリカに残すために
遺言書を作りたいというのである。
急いで事務所に帰った香織は貴子に相談するが、コンペの件
で手一杯の状態。遺言書の話をするが、親子ならば法定相続
に乗っ取って遺言書など書く必要が無いと言われる。その
やりとりを聞いていた紀三郎から遺言書のフォーマットを
作成してもらい、それを持って再び栄介の元を訪れる。
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今回は義理の父親と娘の関係を描いた話だった。

母親の連れ子として結婚した場合、義理の父親との関係は
養子縁組をしない限りは法律上他人であることがネックと
なる話である。

この手の案件は別のドラマでも見たような気がするが、
親子同然に暮らした血の繋がらない親子と疎遠にしていた
血の繋がる兄姉との関係を対比する興味深い内容である。

法律上は後者に軍配が上がってしまうが、それをなんとか
しようとするのが貴子の役目だ。

今回は随分と忙しい役目を貴子に押しつけ、この遺言の件に
ついて関わらせないようにした話の流れ。

死因贈与契約というものが有り、生前に口約束以外で互いに
財産の受け渡しを交わしたものが有れば良いという事だが、
この処理の仕方があまりに強引でちょっとこれを描くには
時間が足りなかったような気がする。

しかしパラリーガルの紀三郎の役目が大きいなと感じる話
だったかな。

間宮貴子(弁護士 34歳):天海祐希
本多大介(アシスタント 23歳):玉山鉄二
吉田香織(受付嬢 23歳):ミムラ
柳田俊文(弁護士 34歳):佐々木蔵之介
山岡哲治(弁護士 42歳):陣内孝則(特別出演)
井上紀三郎(パラリーガル 61歳):津川雅彦
村井奈津子(「月の涙」店長 29歳):久我陽子

guest
宇津井美佐子:鈴木砂羽 (貴子の大学時代の友人)
園田リカ:MEGUMI (香織の友人。花屋「くすの木」)
園田栄介:平田満 (リカの継父)
耕一:深水三章 (栄介の兄)
千枝子:松浦佐和子 (栄介の姉)

河西健司、堤匡孝、井上紗耶

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