離婚弁護士

脚本/田渕久美子(1)、林宏司(2)(3)(4)(5)(7)、武田樹里(6)

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/rikon/index_frame.html


第7話 内縁の妻と本妻


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貴子は母親からの薦めで写真館で見合い用の写真を撮る。
母曰く、綺麗な内に写真を撮っておけという。写真屋の主人は
嘘か本当かその写真を店頭のディスプレイに飾ると言い出す。
その帰りにマッサージ店で疲れを取る。老廃物が溜まっていて
50歳代の体だと言われた貴子は、同じくマッサージをしていた
夫人と仲良くなる。その女性と結婚の話になり、夫人は30年
連れ添った人が居るという。

翌日、昨日のマッサージ店で会話をした夫人・沢村織江が
弁護士事務所を訪れる。ウチの人を訴えるという彼女。籍が
入っていないので夫ではないが、内縁の関係にあるという。
前の妻とは離婚せずに不倫の関係にあったという。妻も子も
居る状態で家を出た夫・高橋秀雄。家を出た4年後に妻は亡く
なったという。秀雄は遊び人で特に酒を飲むのが好きだという。
しかし度々狭心症の発作を起こしており、次は心筋梗塞を
疑った方が良いと医者からも告げられていた。一刻も早い
手術を薦められるが、苗字が違うことに医者が気づき尋ねると
籍が入っていない事が判明。大切な人が苦しんでいるのに
サイン一つ出来ない関係に疑問を生じた織江が今回、秀雄に
籍を入れるか多額の慰謝料を払って別れるかを問うことに
なる。
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何故彼女は30年目になって突然籍を入れることに拘りを見せる
のか。そして秀雄が30年も付き添う女性に何故籍を入れてあげ
ないのか。

財産目当てだと指摘されるものの、遺産の相続は一切放棄
するという織江。

今回は財産相続や内縁の妻に関する勉強といった感じの展開
だった。
籍を入れた関係と、同棲だけの関係ではどう違うのか。
実質的な夫婦関係ということで、年金や慰謝料の問題は発生
するのだというが、遺産の相続の問題が変わってくるという。
同棲だけでは遺産の相続が一切入ってこない。

病気になった途端に籍を入れたいと願い出る愛人の行為は、
遺産狙いだというのが実の娘の言い分。

彼女はそれを否定するためにも、一切遺産はもらわないと
告げるが、相続は全て放棄するという取り交わしを行っても、
法律上は最低分の相続権が存在しており、必ず1/4はもらうこ
とになっている。それを阻止するためには予め生きている間に
それ相応の財産を相手に渡しておき、家庭裁判所で承諾を
得なければならないというもの。

ドラマとしての面白さは、病気の事実が夫側だけでなく
妻側にも発生していたと言うことか。
夫の最後の誠意である前妻に対するケジメの付け方にやや難が
有るような気もするが、ドラマとしてはそのお陰で面白く
なった。
また父親が倒れることで、娘に内縁の妻の気持ちを理解させる
という点も複雑な展開だが、面白く演出されていたと思う。

間宮貴子(弁護士 34歳):天海祐希
本多大介(アシスタント 23歳):玉山鉄二
吉田香織(受付嬢 23歳):ミムラ
柳田俊文(弁護士 34歳):佐々木蔵之介
山岡哲治(弁護士 42歳):陣内孝則(特別出演)
井上紀三郎(パラリーガル 61歳):津川雅彦
村井奈津子(「月の涙」店長 29歳):久我陽子

guest
写真館の店主:小倉久寛
高橋秀雄:藤村俊二 (遊び人。酒が大好き)
高橋涼子:あめくみちこ (秀雄の娘)
沢村織江:吉田日出子 (秀雄の内縁の妻)

中丸新将、二瓶鮫一、唐木ちえみ、木村翠、長尾麻未
佐藤旭、中田優子、中込佐知子、海宝たまき

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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