逃亡者

脚本/飯野陽子 渡邊睦月
出演/江口洋介、阿部寛、原田芳雄、水野美紀、長澤まさみ
戸田菜穂、片平なぎさ、別所哲也、黒川智花、原田美枝子、加藤浩次
http://www.tbs.co.jp/tobo/

約40年前の1963年に実話を基にした妻殺害容疑の逃亡者を題材にした
アメリカTVドラマ版が製作されており、日本でもTBSで放映。
そして10年前の1993年にはハリソン・フォード、トミー・リー・
ジョーンズが各々主役で劇場版が公開された。

一作目の逃亡者はその名の通り、逃亡者の視点が主役であるものの、
追跡者もバランスよく配置され、逃げるキンブル医師と追跡するジェ
ラード警部の熱い攻防戦を見ることが出来た。

劇場版の楽しさは、警察と容疑者の距離感のバランスを上手く保って
いた事。都市性を活かして喧噪の中に紛れ込み、追跡する警察網をか
いくぐりながら、着かず離れずの一定の距離を保ち、容疑者を追い
つめていったことだ。
解決の為には、医師ならでは特性を活かした演出も数多く取り込まれ
て、容疑者に掛けられた容疑の猟奇性とは裏腹に、映画では人間性を
徹底して見せつけて、感情移入させるだけの徹底した人物像を作り
上げた。

今回、日本のTBSでリメイクされた作品を見てみると、逃亡者に江口
洋介、追跡者に阿部寛が抜擢されている。

ドラマ版を見てみたが、正直先行き不安な面が多かった( ´△`)

あれ程周到なまでに用意して被害者を殺害した事は、それを納得
させるだけの動機が用意されているのか。
警察を交わしながら無罪を裏付なければならない江口洋介の持つ
スキルはどの程度のものなのか。

ハリウッド映画と比べるのも酷な話しだと思うのですが、劇場版は
10年以上前の作品だし、2時間の枠内でしっかりとしたドラマを
盛り込んでいただけに、日本の製作陣の持つ力がどの程度なのか
見物。

ちょっと今回は江口洋介に対する容疑付けが強引だった事と、
犯人が経つ鳥後を濁しすぎた気がしないでもなかった
感じ(わっ変な日本語!!(´ω`=))

そして個人的にはカメラなどを含めた演出全般もイマイチでし
た(・o・;)

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