改めてここで描く必要もないくらい、これまでにも主人公らの
口からは数々の名言などが飛び出しており、人々に勇気と希望を
与えている。
今回はそんな彼女からの一方的で有ったシグナルに対して勇気づけ
られた人たちからのアンサーが戻ってきた感じの展開だった。

25歳という年齢まで生きていた事実をそのまま引用したようだが、
ドラマとして引用するには少々尺の取り方に於いては違和感が
有った。
ドラマとしては錦戸亮との会話の中で静かに眠るようにして亡く
なった方が納まりとしては良かったと思う。

今回病気の中でもせめてもの救いが、勝野洋と薬師丸ひろ子の
会話の中で現れていたように、錦戸亮の兄が亡くなったときとは
違い、亡くなるまでには有意義に過ごすことが出来る時間が
存在する事。

しかしそんな時間の猶予の中にも、歩行を奪われる悲しみ、
そして会話を奪われる悲しみなど、衝撃的な展開が盛りだくさん
であり、やがて書くことさえ叶わなくなる展開には、流石に
病気の惨さを感じさせた。

ラストに関しては賛否両論だと思うが、彼女の生き様に対する
最大限の敬意・讚辞の表れでしょうね。

評価：★★★★☆