相棒
シーズン4

脚本/砂本量、瀬巻亮犬


第5話 悪魔の囁き
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10件に渡って女性を殺害し被害者からピアスの片方を持ち去る
被疑者の村木重雄が逮捕直前にビルの屋上から飛び降りて自殺
する。彼は死の直前に10件の犯行を仄めかしていたが、実際に
はピアスは7つしか見つかって居らず、残りの三件の事件である
福岡、京都、埼玉の事件に関しては足を不自由にしていた割り
に免許が無いために犯行は別人による所が大きいとされる。
犯行が村木の事件と全く同様のために、共犯者の存在が疑われ
る。

右京と薫は、おでん屋台"御待堂"に行き、元刑事の佐古秀樹に
これまでの事件の経過を報告する。薫は預かっていたピアスを
返そうとするが、まだ事件全体がハッキリしていないとして
受け取りを拒否される。
薫は右京に残り三件の事件に関して、村木の犯行だと思うか?
と問うと、ピアス三つが見つかっていないことから、その可能
性は低く、また妻の順子に関してもピアスが見つかっていない
事から違うだろうと見解を述べる。

順子から埼玉の事件の時のアリバイについて尋ねるが、彼女は
語らず、私がここに来たのは私達をハメようとした人物の顔を
見るためだと告げる。

右京の元に内田医師から電話が鳴る。見せたい物が有るので
夜にでも逢おうと言うことになる。

米沢から埼玉県の事件に関する調査資料を見せられる。
薫は犯人は彼女が埼玉の人間だと勘違いした為に、東京の人間
を殺したのではないか?と推察。埼玉で完結させたいのならば
普通は埼玉の人間を狙うはずだという。恐らく被害者の日高
鮎子の事を埼玉の人間だと勘違いしたのだろうとの事。
日高の持ち物を見ると、浦和の金融ローンのポケットティッシュ
が有ったために、浦和にあるデートクラブを捜索する。

デートクラブの水橋から事情を聞くと、日高と似た女性が勤めて
いるという。名前は"ちなつ"。事件の有った11月2日には事務所
には戻らなかったという。その時電話を取ったのは"ナナ"という
クラブの女性だという。ナナはクラブの金を持ち逃げし、自分の
子を置いたまま行方をくらませているという。

順子に対して、ピアスが片方付けられなくなったので若い女性
にコンプレックスを抱いての犯行ではないかと問い詰める一課
の刑事たち。しかし事件の日は若い男と一緒であり、若い女性
にコンプレックスを持つどころか殺害する意味が分からないと
いう。順子の浮気相手は、なんと精神科医内田の助手をして
いる安斉であることが発覚する。
内田は安斉に問い詰めると、村木の件で相談を受けてから関係
が始まった事を語る。

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村木重雄は全部の事件が自分の犯行だとするが・・・

彼が怪我で足を痛めて以降の事件に関しては、正直彼のもの
とは思えない物があった。
共犯者の存在を疑うが、果たしてそれは妻なのか、それとも
彼を診ていた精神科医によるものなのか。

一番怪しいのは内田美咲

取りあえず村木の内情について知っている人物でないと
この犯行は難しい事になる。

妻の順子が都合良く片方の耳が傷ついていたけど、あの状態
でもピアスをしようと思えば出来るんじゃないか?

村木の絵を見ている時の内田の行動が怪しかったので、上手く
視聴者の視線を内田に向けることが出来た。

何故東京の人間が埼玉にいたのか?

よく被害者の日高鮎子がデートクラブに勤めている事が分かった
ね。

当日彼女を連れ出した人物が誰なのか。
オーナーは連れ出すのは男性だけではないというけど、流石に
それはちょっと強引に内田に目を引き付けさせようとする物だ
ったね。

キーポイントとなる高所恐怖症

鑑識の米沢が高所恐怖症だった。
そして内田もそれだと分かるわけだけど、話を聞くだけに
あんな所で食事をするっていうのが、如何にも右京さんらしい
所なのだろうか?

薫は右京に怒られる!

薫は切なさと憤りの気持ちをちょっと弱気な形で吐露しただけ
だったのに、右京は被害者の悲痛な叫びが分からないようならば
警察を辞めた方が良いとまで言い始めた。
ちょっと冷たい言い草だったな。
そんな薫の心情を美和子がお見通しというところが、二人の関係
を物語っていて暖かくなるけどね。

悪は人を魅了する

内田が論文のテーマとしてしまったものだけど、内田は
村木の犯罪を分析できないだけでなく、助手の犯行についても
見抜けなかったと言うことで、少々残念な人だった。

村木から犯行に同じ手は使ってはダメだとされるけど、
ピアスの件で共通する物が有ったとしたら、それも駄目なんじゃ
ないのか。
ドラマとしては日本が犯罪記録を統合するシステムが無いこと
を批判したかったのだろうけどね。


杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
亀山薫…… 寺脇康文 (警視庁特命係員)
宮部たまき …… 益戸育江 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (ジャーナリスト)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)

村木重雄 …… 小日向文世 (元年収5千万の有名予備校講師)
村木順子 …… 山下容莉枝 (経営コンサルタント)
内田美咲 …… 奥貫薫 (精神科医)
佐古秀樹 …… 山崎一 (元刑事)
安斉直太郎 …… 高橋一生 (精神科医・内田の助手)
日高鮎子 …… 堤幸恵 (被害者)
水橋 …… 新納敏正 (デートクラブ店長)

かなやす慶行、石井悠葉、大浦理美恵、岩脇彪志


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