相棒 シーズン4 チーフプロデューサー - 松本基弘 プロデューサー - 島川博篤、西平敦郎 脚本 - 岩下悠子 http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_04/

第14話 アゲハ蝶
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アゲハの標本を譲って欲しいとする男性。しかし持ち主の野口
史明は幾ら積まれても売らない姿勢を見せる。すると男性は
野口を殺し標本を奪っていく。

朝、角田は特命係にくると、子供のために購入したオオクワガ
タの幼虫が動かないとして、助けを求めに来る。昆虫博士だ
った薫は角田に細かく指導する。一万円もしたという幼虫に
一同驚くが、成虫になると何十万もするのだという。
そこに昆虫好きの米沢がやってくる。
先日昆虫を巡って殺人事件が起きたことを語る。
城陽大学の宮本教授によって発見されたミヤモトアゲハの標本
はこの世に2つしかなく、その標本を巡って事件が起きたという。
一つは発見した宮本教授の大学に有り、一つは野口史明(52歳)
が所持していたとのこと。

早速右京達は話を聞くために城陽大学にいく。
そこには教授の宮本洋一郎と助手の小西美紗緒が対応に出て
くる。色々と説明を受ける右京たち。
そんな中、標本を売ってくれと言う昆虫マニアの男性・染井繁
がやってくる。300万円用意したという男。小西は売れない事を
告げるが、染井は決して諦めないという。右京は事情を尋ねる
と毎日、標本を売ってくれと尋ねてくる男゛だという。

右京たちは染井の家を訪ねる。
すると一つだけ標本ケースが空になっていた。染井はいつか
このケースにミヤモトアゲハを飾るのだと告げる。
右京は市場に出回った野口の持つ標本について尋ねると、あれ
を発見したのは小学生で、新種だと知った少年の父親がオーク
ションに出品し野口が買った物だという。しかし染井は野口は
昆虫マニアではなく、自分こそ所持するのにふさわしい人物
だと語る。野口にも何度も売ってくれと頼むが、売ってくれな
かったという。チョウを手に入れる為ならば何でもすると
告げる。

右京達は何故野口が標本を購入したのか疑問を感じる。
自ら借金を抱えているのに、300万円の大金を支払っていること。
そんな彼から標本を奪ったのは、チョウに魅入られたからなのか
と疑問に思う。
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新種のチョウが発見され、マニアの間ではその標本に300万円の
値がつく。しかし購入したものは殺害されてしまう。
右京らはチョウを見つけた大学教授、そして野口が以前勤めて
いた明律化学工業にいき話を聞いていく。果たして犯人はマニア
による犯行なのか?

チョウが新種ではなく奇形だった事で、ドラマが意外な方向性
へ転がっていくもの。

容疑者として捜査線上に収拾マニアの男性や、教授の助手の
存在を浮かばせるも、如何にもありがちな容疑者として、
流石に彼らが犯人ではないだろうとは予想が付く。

ドラマとしては、野口だけでなく大学教授の宮本までもが
殺害されていることで、益々チョウの価値が分かるものの
しわざなのかと思うが、その価値が有る意味別の意味での価値
に繋がっていくところは面白い所だ。

ただ正直工場による環境汚染を考えるならば、もっと別な方法
で暴くことは可能だし、チョウだけに固執する犯人の行動には
少々理解しがたい物が有るのは確かだった。

ただ環境汚染とは、一企業だけでなく、人それぞれが犯して
いるものだとする事へのメッセージ性も多分に含まれている
内容だったのかもしれない。

右京がオークションに1億円まで金をつり上げる辺り笑える
ものがあった。オークションの場に来ただけでも、十分確証
は得たと思うのだけどね。

たまきさんが変わった夫を持つと大変ですねと語る辺りが
実感こもっていたな。右京は完全無視していたけどね。