クリスマスらしい映像のオンパレードで無難な作りになってしまい
日本のドラマらしく、視聴者へのプレゼントのようにハッピー
エンドばかりを用意した感じばかりが残った。

決して亡くなる姿は写さなくても良いのだが、菅野美穂の精神的な
成長を実感させる意味でも、玉置浩二の居ない家族の映像は見せて
も良かったのかもしれない。
彼がいつも居た場所、彼がいつも座っていた椅子に彼が居なくても
微笑み溢れる菅野美穂の笑顔を見てみたかった。

教会で母親を労る余裕が出た時点で菅野美穂の実質的な出番は
終わりだったかな。

既にドラマの中盤の中でこのドラマのテーマを描ききってしまった
感が強く、感動や演出のピークを最終回で表現する事は難しかった
ようだ。

その後の映像はどうも蛇足感が強かった。

フジTVの月9「ラストクリスマス」と同様にやっぱり日本の
ドラマはツメが甘いのが多いな。
長期的なスパンで語られる韓国ドラマと比べるのも無理が有るの
かもしれないが、この辺は素直に韓国ドラマに習った方が良い
のかもしれない。

それでも冬クールのドラマの中ではなかなか良いドラマでした。
このキャラクターのままで別の形のドラマを作って欲しいな。
どのキャラクターにも愛着が沸く感じで好感度大です。

評価：★★★☆☆