女子ボートチーム内に不協和音が流れて、その上、主将の鈴木杏が
貧血で倒れる。そこで代理として出てきた相武紗季がチームを受け
持つと言うことで2つの違うカラーのチームを比べさせて、どういう
点が不足し、逆に満足行くのかを描いた話し。

自分のペースを崩してまでチームの為に貢献する為に、チーム内が
ギスギスしてボートの練習までもが面白くないという流れが短時間
の中ではなかなかそれを表現しにくく、ドラマでは主将としての
資質の違いばかりが強調された感も有った。

練習でいっぱいいっぱいなのに結果だけが出てこない。
煮詰まりつつあるチームに新風を巻き込むという意味では、主将を
一時的に交代させて理論派風の相武紗季に指揮を執らせたことは
面白いのだが、もう少し時間が有れば、このチーム体制で練習試合
までを描いて、実力向上の明確な違いというのを前面に出すべき
だった。

勝利ばかりを貪欲に求める練習法が良いのか、それとも多少はそれ
を犠牲にしてもボート部を作るに至った、部活動を通しての深い
関係の友情を築くという個々の中の思いが優先されるのか。この辺
の葛藤を色濃く出せればドラマとしてより面白くなったと思う。

評価：★★★☆☆