いま、会いにゆきます 9話

脚本/飯野陽子、篠崎絵里子
出演/ミムラ、成宮寛貴、武井証、生瀬勝久、中井美穂 
岡本綾、MEGUMI、谷啓、山本圭、余貴美子、三田佳子
山崎雄也、重本愛瑠、でんでん、黒川智花、福本有希、志保

http://www.tbs.co.jp/ima-ai/

ミムラが事実を知り、消える前に出来る限りの事を家族のために
残しておこうとする展開で、その行動が健気であり、しんみり
させられる話しであった。

前回の感想の中で"絵本を見ただけで自分の消息に気が付くもの
なのか"と書いたが、今回絵本だけでなく別の側面からもミムラ
の過去に対する消息を描いたことで、物語に厚みを保てて
説得力を帯びたと思う。
その中でもタイムカプセルから出てきた日記帳には、今後ネタ
になりそうな話題が詰まっていそうで、興味深いアイテムだ。

ミムラがこの家族と別れる事に関して、本当は涙を誘う展開に
なっても良いはずなのに、意外にも冷静に見ることが出来るのは
やはり日本人特有の愛情表現の希薄さの為だろうか。
これまでの愛を育んでいく過程も、家族全員がポーカーフェイス
のような感じで体全体で愛情を体現できていない為に、別れる
過程に於いてもどうしても悲しみの感情が薄くなってしまう。
ドラマティックな展開を用意する意味でも、これまでの展開の
中でもっと二人を強固に結びつけるエピソードが欲しかった。

この辺の演出は完全に韓国ドラマに負けているなぁ。

喧嘩してすれ違いの生活を送っている三田佳子と成宮寛貴の話し
のように、ミムラの存在が無いとなかなか仲直りできないと言った
展開はとても興味深いと思う。
来週その辺の話しをどのように整理するのか楽しみだ。

評価:★★★☆☆

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