地震による被害状況が少しずつ明確になってくる中、負傷者は病院に駆け
込み、医者はキャパシティの限界に達すると考えて負傷者選別のトリアージ
を実行する。

常にあらゆる事象に対して二面性を持たせている展開は、バランス良く
描かれていて、その都度複雑な心境にさせてくれた。

その中でもとりわけ"医者も人の子である"展開と、近所の顔見知りの重傷者
に対するトリアージの実行は、言葉に表せないほど複雑で、凄惨な震災に
対する残酷性だけではなく、トリアージを宣告する医師に対しても残酷で、
複雑な問題を含んでいると思う。

江口洋介の医師としての器量や人間としての魅力、仲村トオルの議員である
事を利用した醜い部分の衝突も、互いに人間性がよく現れていて、演出的
には二重丸(*´∀｀*)

今後も何らかの場面で仲村トオルと江口洋介の衝突があるのかな。

楽観視し始めた頃に、コミカルなキャラクターである大泉洋を使って災害の
全体像を提示した辺りは、より一層ドラマとして引き締まり、改めて大震災
の恐怖を感じさせる展開で良かった。