おとなの夏休み 9話

脚本/一色伸幸
出演/寺島しのぶ、石黒賢、ささの貴斗、中島知子、中越典子
姜暢雄、大倉孝二、佐田真由美、中尾ミエ、小野武彦、南田洋子
宇津井健

http://www.ntv.co.jp/otonatsu/

寺島しのぶがそろそろ石黒賢の元に戻りたいとした理由がよく
分からず、中越典子が最後にHした事実もあまりの唐突なことで
よく分からなかった。

現実から逃避する形で飛び込んだ"夏休み=プチ・タミ"をきっかけに
して、この中で体験する事を通して どのような気持ちの変化が
訪れたのかを描かなければならないのだが、結局何もしないまま
夏休みが明けてまた現実の日常生活がやってきた。わずかこれだけの
エピソードを提示しただけで、結論を出さねばならない寺島しのぶ
も気の毒だ。

本来プチ・タミは、現実とは隔離するような形で存在しなければ
ならなかった。勿論現実との接点は有っても良いのだが、
あまりにもプチ・タミと現実がリンクしてしまうと、結局夏休み
が終わった後に戻るはずの日常生活との違いが分かりづらく、
ドラマとしては何のメリハリも無くなってしまう。

終盤に差し掛かり、現実での選択を迫られる中で、夏休みに経験
した事を活かさなければ、何のための夏休みなのかよく分からない。

この手のドラマを制作するのならば、ハリウッド映画に数多く存在
するロードムービーを手本にした方がよい。
日本のドラマならば"ビーチボーイズ"だろうか。

最後の方に浮気の問題を提示してきたことも、タイミングと
しては最悪だった。

結局 店の売り上げが借金を上回ることもなく、小野武彦の提案で
販売所の権利を売ることで借金を補填する事からも想像できる
通り、グダググの展開となってしまった。

評価:★★☆☆☆

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