人生ゆっくりと回り道。
タイトルにはそんな意味合いが込められていたのか。

妻夫木聡と深津絵里、出会ったときの第一声。
"順番を守って"
この言葉掛けにミソが詰まっているとは思わなかった。

正直最終回のドラマは可もなく不可もなくと言った印象だ。

結局深津絵里が最後にきて大阪に転勤するという距離感や切なさは
感じるものがなかった。いざ離れてみて互いの感情が高揚してみたり、
気持ちを後押しするするようなドラマ的な演出はされなかった。

広末涼子はもの凄く恋愛不器用な性格をしている。
やっぱり若いときの経験ってのは必要なんですよね。
この経験の無さを見ていると結婚生活は長くは続かないような気が
してくる。恋愛の描写が少なかっただけに、直感に頼りすぎた感じ
に見えてしまうのは仕方がないのか。

妻夫木聡が初めて本腰を入れて撮影した"犬とおじさん"は落選して
しまった。その後も撮影してようやく賞を獲得するわけだけど、
ドラマ的にはこの間の流れにややグダグダ感を生じた。
世の中そんなに上手くは行かないということは分かるのだが、最初の
インパクトを大切にして欲しいと思う。
これもやはり回り道を演出する為には仕方がない展開だったのか。

評価：★★★☆☆