第4話 約束…私は、もう泣かない

少しずつ妊娠の事実が周りの者に伝わっていき、波及していく
様子を描いた話しだった。

家族は隠蔽を図ろうとするものの、友人の親から学校に伝わり、
生徒達の間にもたちまち広まってしまう。
対応に苦慮する学校側、拒絶感を示す同級生や親友の存在。
事件を嗅ぎつけた雑誌社の人間。

非現実的な事態に対して冷たい視線を描こうとしているためか、
弟の対応だったり、親友の対応が極端すぎるキライがあるのだが
異質的なものを見る目で眺めてしまうのは、有る意味仕方がない
のかも知れない。
特に素行に問題がある人間の妊娠ならば、別に驚きもないのだ
ろうが、やはり名門中学の極有り触れた明るい女性の人間とも
なれば、その衝撃は果てしなく、やがて嫌悪感へと繋がって
いくものかも。

産みたい理由が今回のメインだったと思う。
結局先週の感想の中で書いたことが、そのまま理由として使わ
れた感じだが、やっぱり何度聞かされても、志田未来の先に
子供との生活を含む現実感を見えてこないのが正直なところだ。

赤ちゃんに会いたいというのは、そのまま理由になるのだろうか。
この辺の微妙さが、今後解消されていくような展開になるのかな。

あと仕方がないとはいえ、蚊帳の外に立たされている赤ちゃんの
父親・三浦春馬の存在には、ある種の狡さを感じてしまうな。
特に志田未来が母親と戦い、今回は学校に赴いて、逃げずに
全てをさらけ出した事を考えると、こういう時、男性の不甲斐な
さが目に付いてしまうね。

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