第3話 浮気妻17時の殺人!! 出会い系サイトの罠

ドラマとしての見所は、アリバイが決定的な証言としての役割を
果たさなくなった後の処理だろう。

冒頭から演出意図として今回の容疑者・中山忍のアリバイに関する
話題ばかりを取り上げていたので、視聴者自身もアリバイ証言が、
無罪を勝ち取るための一つの安心材料としてみている。
しかし裁判の中でそれが覆されてしまう所に、ドラマの旨味が
詰まっていた。

そんなアリバイ証言を無効化した時の検察側の人間の"してやったり"
の顔が実に小憎らしく、あまりにもわざとらしい演技に思わず
微笑んでしまったりもしたのだけど、法廷での検察と弁護士の
やりとりにはスピード感が有ってなかなか上手く演出されている。

ただこのドラマ毎回ラストで真犯人が自白する事によって無理矢理
完結づけられている感じがしないでもない。
今回のデビッド伊東の件も、せめて花瓶の指紋鑑定をした上で
確信を持って相手を攻めて欲しかった。

今回夫婦の絆が一つのテーマとして隠されていたのだけど、
関係を修復させようとする意図が不自然な感じで存在しており、
中山忍と井田國彦の間には、中山忍の浮気とは関係なく破綻して
いるようにも見えた。

ゲスト
中山忍、井田國彦、デビット伊東、渡辺典子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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