相棒 シーズン5
(2006年度10月期・テレ朝)

チーフプロデューサー - 松本基弘
プロデューサー - 島川博篤、西平敦郎
脚本 - 輿水泰弘(1)(13)、古沢良太(2)(7)(11)(16)
岩下悠子(3)(8)(14)(19)、戸田山雅司(4)(10)(17)(18)
櫻井武晴(5)(9)(15)(20)、西村康昭(6)、吉本聡子(12)

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_05/


第5話 悪魔への復讐殺人

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ウォーキングしていた三人組の女性が、助けを求める女性・
堀切真帆を見つけ119番通報する。堀切の隣には、腹部を鋭利
な刃物で刺されて殺された安斉直太郎の遺体が横たわっていた。
安斉直太郎とは2001年福岡、2004年京都、2005年埼玉で行きず
りの女性を襲い、耳からピアスを取って殺害するという犯行
を繰り返した殺人犯だった。彼の犯行は、村木重雄の模倣犯
だとされる。安斉直太郎は元々村木のカウンセラーを担当して
いた内田美咲の助手だった。そんな彼も殺人者へと転落して
しまったという皮肉な事件でもある。

3件の事件を犯した安斉直太郎は逮捕後に心神喪失故に責任能力
は無いという事で不起訴になった。しかし当時被害者家族の
日向家、末次家、牧家は猛烈な抗議の末、牧百合江は自殺する
騒ぎになり、再度安斉は鑑定入院となり、強制的に入院となる。
しかし一年後には退院が検討され、外出訓練をしていた最中で
の事件だった。

そんな頃、警視庁に一人の男・末次朝雄がやってくる。朝雄は
悪魔を殺して罪になるのか?と叫び、安斉はオレが殺したと叫ぶ。
事情徴収の場では全く会話にならず、奇行を繰り返す末次。
自首にも信憑性が疑われる中、判断は検察に任せようと警察は
丸投げを行う。
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ドラマとしては殺害の動機や容疑者は有る程度冒頭より特定
出来そうな案件だった。
しかし殺害するまでの過程がどのようになっているのか。

精神科医の苦悩と加害者、被害者の苦悩が複雑に絡み合う物語
だった。

ちょっと内容的に出来過ぎているのは、被害者と加害者が偶然
を装い、同じ医師や看護師に世話になっているという事か。

内田美咲にしても堀切にしても二つの立場の人間を見ることは
接点を持たす意味でもとても危険な事だと思う。

末次が予め犯行を自白してしまったことで、ドラマがどう膨ら
んでいくのか興味深いものが有る。
この流れは逆に精神鑑定に異議を唱えるもので、自殺した牧
百合江と共に被害者家族のアクションには、とても重たく
切実な物が含まれている感じだ。

ドラマでは美咲の行動がドラマを盛り上げ、複雑なものとした
感じがする。
精神鑑定、カウンセラーの現実と限界が感じられたり、逆に
希望を持たせるモノだったりして、なんとも複雑な心境にさせ
てくれるものだった。

それにしても堀切真帆役の石橋けいさん、とても可愛かったな。
戦隊ものとかヒーローものに出ている方なのか。
何処か木村多江さんみたいな雰囲気のある人だったな。

杉下右京 …… 水谷豊
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
西肇 …… 六角慎司 (捜査第二課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義
小松真琴 …… 久保田龍吉

内田美咲 …… 奥貫薫 (精神科医)
安斉直太郎 …… 高橋一生 (美咲の助手、連続殺人犯)
堀切真帆 …… 石橋けい (看護師)
末次朝雄 …… 竹本純平 (被害者家族)
牧百合江 …… 志水季里子 (被害者家族、自殺)
日高修 …… 鶴田東 (被害者家族)
日高直子 …… 今橋かつよ (被害者家族)
井上一馬 …… 野口雅弘 (精神科医)
村木重雄 …… 小日向文世 (連続殺人犯)

丹下一 、竹内ちさ子、柊紅子、いまどりえ、高橋かすみ
谷藤太、木村喜美男

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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