相棒 シーズン5 (2006年度10月期・テレ朝) チーフプロデューサー - 松本基弘 プロデューサー - 島川博篤、西平敦郎 脚本 - 輿水泰弘(1)(13)、古沢良太(2)(7)(11)(16) 岩下悠子(3)(8)(14)(19)、戸田山雅司(4)(10)(17)(18) 櫻井武晴(5)(9)(15)(20)、西村康昭(6)、吉本聡子(12) http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_05/

第6話 ツキナシ
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薫の元に伊丹から電話があり、殺人事件が発生したのですぐに
来るよう告げられる。殺害されたのは宮澤邦彦。一級建築士で
有る彼は、胸を滅多刺しにされて亡くなる。

伊丹は後輩の芹沢慶二に電話をしたつもりだったが薫が来た
事に驚く。間違えて電話したという。
薫は右京も引き連れて殺人事件が起こった宮澤の自宅に来る。

死亡推定時刻はPM10:55からPM11:15の間。時間が正確なのは
妻が入浴していた時間に殺害された為のもの。
右京は部屋の中でフロアスタンドが動かされた跡が有ることに
気がつく。窓の鍵は開いており、足跡も発見される。
目撃者からの証言も取られ、現場から逃げたのは昼間もウロ
ウロしていた作家の北之口秀一だという。

秀一と宮澤の妻は同じスポーツジムに通う者同士だという。
時々ジムから帰るときに車に乗せてきて貰っていた間柄であり
妻の話によると今日は昼間に関係を迫られたという。

北之口秀一に事情を聞きに行くも、彼はインターフォン越しに
しか話をしようとしない。殺害された時間は自宅で執筆して
いた事を告げる。薫は自動車の防犯ブザーを鳴らして彼を自宅
から引き出すと共に、彼の靴を確認し、わざと秀一に荷物を
持たせて指紋を採る。すると宮澤邸から採取された指紋と一致
すると共に、宮澤家の風呂場の窓やスタンドからの指紋が検出
される。

秀一が容疑者として疑われる中、三日後彼は出頭してきて、
自分は無実だと訴える。
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アリバイを証明することの難しさ。そして完璧すぎるアリバイ
程ボロが出るものだという事が描かれる。

現場に容疑者・北之口秀一が居たことは数々の物証で明らかに
なるが、それが殺人事件の犯人であるという直接的な証拠は
なかなか見つからない。

何故部屋の不自然なところに指紋が検出されたのか、そして
三日後突然出頭してきた理由は? またアリバイを証明してくる
女性の存在など怪しい要素満載だった。

相変わらず捜査令状が下りる前の容疑者からの指紋の取り方が
上手いね。海外ドラマのCSIなんかで色んなテクニックで
DNAサンプルを持ち帰るけれど、この辺の小技は色々と披露して
欲しいところ。

しかし今回の事件、物証から真相にたどり着くには少々難しい
解釈が有った気がする。
特に秀一がマスコミが集まるカメラの前でメッセージを含ませ
ていたと分かる点。そして秀一が犯人をビデオカメラに収めてい
ると分かる辺りの顛末には正直、あれだけの物証では閃くのも
難しいと思う。

永田沙織が北之口秀一の熱狂的なファンを装っていたけれど、
これって何の意味が有ったのか?熱烈的なファンだから作家先生
を無実にしたかったという言い訳の為なのか。
初版本に着眼点を持つのは良くできていたが、普通あの一瞬の
場で気がつく人は居ないだろう。たまきに言われて改めて
確認しにいくという描写でも有れば別なんだけどね。

結局殺人現場で北之口秀一は盗-撮しているところを、永田沙織が
殺害したらしい。確かに盗-撮していたとは言えないものね。
しかしあれだけ装備が整っているのならば、カメラ片手に
撮影しに行くというのも不自然なもの。スポーツジムで盗-撮して
いたように、普通CCDを風呂場に仕掛けるなどするんじゃないか?

杉下右京 …… 水谷豊
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
西肇 …… 六角慎司 (捜査第二課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義
小松真琴 …… 久保田龍吉

北之口秀一 …… 川崎麻世 (直木賞作家)
永田沙織 …… 渋谷琴乃 (商業カメラマン)
宮澤邦彦 …… 松田ジロウ (一級建築士、殺害される)
宮澤 …… 鈴木希衣子 (邦彦の妻)

たかみざわはな、澤田よしみ、高井純子、五十嵐三南子
菊田洋弓、岩手太郎

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)