相棒 シーズン5 (2006年度10月期・テレ朝) チーフプロデューサー - 松本基弘 プロデューサー - 島川博篤、西平敦郎 脚本 - 輿水泰弘(1)(13)、古沢良太(2)(7)(11)(16) 岩下悠子(3)(8)(14)(19)、戸田山雅司(4)(10)(17)(18) 櫻井武晴(5)(9)(15)(20)、西村康昭(6)、吉本聡子(12) http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_05/

第7話 剣聖
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伊丹に剣道でこてんぱんにされる薫。
右京から無駄な動きが多すぎると指摘される薫。右京の練習す
る姿を見たことがないとして薫は口を尖らせるが・・

そんな中、吾妻心聖館の館長・吾妻源一郎が真剣によって斬ら
れて亡くなる事件が発生する。発見者は桂木ふみという道場の
女性剣士だという。右京達は道場を調べ、真剣が収められてい
る場所を見せて貰う。居合い用の日本刀が見あたらないという
ふみ。それ以外に何か変わったことはないかと尋ねるも、それ
意外は特に見つからないという。

伊丹は憧れの剣士が亡くなった事で少なからずショックを
受けていた。真剣勝負をして吾妻源一郎に勝てる人は居ないと
いう。もしも居るとしたら名誉顧問の関正人くらいだと聞か
される。そんな中寝室から覚え書きが見つかる。そこには
武士道とは死ぬことにあると書かれ、老いて病院に世話になる
前に吾妻と真剣勝負を求めるような事が書かれていた。
関の元を訪れると彼は返り血を浴びた胴着を来て静かに警察
が来るのを待っていた。
そして警察が来ると彼は自分が彼を殺害したことを潔く認める。
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剣の腕では右に出る者が居ない吾妻源一郎と真剣で戦い斬り殺
したのか一体誰なのか。

ドラマとしては覚え書きが見つかったことや、被害者のライバル
である関正人の自白や物証によってあっさりと解決に導かれた
話であるかに思えた。
しかし既に死期を考えつつも資産処理した跡もないことから
別に犯人が居るのではないかと疑いを持つ。

冷静に考えると殺害現場を偽装するのは相当難しいと思われ、
特にこのように返り血を沢山浴びているような状況では、
床を拭き取った跡など一発で分かると思う。

師範代に居座る望月という男性。
全く剣道の経験が無いにも関わらず何故そんな役職に就いてい
るのか。
父親は道場を売り飛ばす事を考えていた。
そこで出てくる道場売却に対する反対者の影。

桂木ふみを犯人に仕立てようとする流れは少々強引で
特に吾妻源一郎との恋愛話が出てきたときにはちょっと引いた
かもしれない。
そして発覚する数々の傷害で起訴されていた事実。

過去が一つのポイントとなる内容で、犯人は意外にも冒頭で
登場するが目立たない存在の人物である。

ふみを問い詰めていくとき雑巾の存在を使っていく訳だが、
なんとなく幾らでも一連のやりとりの中に逃げ道があるようで
追い込んでいくというには少々無理があったと思う。

子供を強く育てようとしたがダメで、それが発端で登校拒否。
それでも強くなろうとした子供の気持ちを踏みにじってしまっ
た父親。武士道とは格好良く響くものがあるが子供の親として
は失格だったというなんとも悲しい物語。
武士道に対するはき違えが多く、一流の剣士といえどもその
意味を間違えて捉えているところがなんとも言えない話だった。

それにしても今回は伊丹絡みの展開が妙に面白かったね。
最後はメロン。良い味出していたなぁ。

杉下右京 …… 水谷豊
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
西肇 …… 六角慎司 (捜査第二課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義
小松真琴 …… 久保田龍吉

桂木ふみ …… 原千晶 (師範代)
吾妻源一郎 …… 誠直也 (吾妻心聖館・館長)
吾妻俊一 …… 藤間宇宙 (一人息子、引きこもり)
望月勇 …… 市川勇 (ハルスポーツ社員、吾妻心聖館・師範)
関正人 …… 亀石征一郎 (吾妻の親友)

法福法彦、中村信幸、山内翔平

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)