相棒 シーズン5
(2006年度10月期・テレ朝)

チーフプロデューサー - 松本基弘
プロデューサー - 島川博篤、西平敦郎
脚本 - 輿水泰弘(1)(13)、古沢良太(2)(7)(11)(16)
岩下悠子(3)(8)(14)(19)、戸田山雅司(4)(10)(17)(18)
櫻井武晴(5)(9)(15)(20)、西村康昭(6)、吉本聡子(12)

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_05/


第15話 裏切者

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秋川久美子・40歳・主婦が銃で撃たれて亡くなる。銃犯罪に
巻き込まれるとは考えられない人物だけに捜査官たちも頭を
抱える。死亡推定時刻は昨晩の9時から10時。被害者は銃弾
一発で亡くなっている事から殺傷力が高い改造拳銃を使われた
事が発覚。被害者の財布の中身はポイントカードだらけでは
有るが盗まれたものも無かった。

組織対策課は過去5年間の発砲事件に関するリストアップを行
う。その内改造拳銃が使われた事件は4件。服役するものや
住まいの遠い人物を除き該当するのは、岩崎健吾という拳銃
マニアただ一人だった。
検挙したのは池波署だった事もあり、岩崎の資料を見るため
池波署を訪れる。そこの課長はなんと薫の元先輩の北村だっ
た。岩崎は当時器物損壊として捕まっており、改造拳銃を使っ
て猫に試し打ちしたのを女性の目撃証言によって捕まったと
いう。当時の資料を見ると目撃者は殺された秋川久美子とは
違う人物だった。

岩崎の家を訪れる。28丁もの改造拳銃が有り、右手が負傷して
いることから、犯行の時に改造拳銃が暴発して傷ついたものだ
と予想される。事情を聞こうとするとき突然逃げ出したために
公務執行妨害で捕まえる。被害者の血液以外に加害者の血液が
現場に残されていることから、その事を問い詰めるとあっさり
と自供をする。しかし岩崎は何故秋川の事を目撃者と思った
のか。
岩崎の家のパソコンを調べると池波署の出納データがハッキン
グして流出しており、その中に捜査協力の名目で秋川に2万円
が手渡されている事が書かれていた。その辺の事実関係を
聞くために池波署を訪れる右京たち。
当時逃亡した岩崎のことを偶然居合わせた秋川が岩崎を取り
押さえた事を聞かされる。しかし書類に書かれた秋川の筆跡
が明らかに違うことを目撃する。
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警察内部の不正流用を暴くという内容だった。

どんな人から圧力を掛けられても正しい道を進もうとする右京
の正義感はともかく、右京以上に馬鹿正直で真っ直ぐな男・薫
が今回、先輩の不祥事を暴くと言うことでかなり厳しい決断に
迫られるものだった。

筆跡鑑定、そして押収した指紋により、調書が偽物である事は
明らか。
しかし上層部からの圧力によって捜査は打ち切られようとして
いる。

単なる金の流用ならばともかく、今回は嘘の調書によって
犯人が誤解し人を殺してしまうというなんとも皮肉な状況が
描かれた。

薫が持っていた調書。先輩の北村に返そうとしていたが、
その時所轄の警察官たちに襲われる。ここまで来ると警察なのか
犯罪者なのか本当に区別が付かない状態。
北村は重傷の薫に会いに来て見逃して欲しい事を口にする。
その時家族の存在を口にするのは卑怯だよね。

迷ったときは原点に立つという言葉がなかなか重く響いてくる。

薫の服に付いていた指紋は右京のでっち上げたものっぽかった
けど、誰が流用を指揮していたんだろうね。
あの指紋を調べればすぐに分かりそうだね。

杉下右京 …… 水谷豊
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
西肇 …… 六角慎司 (捜査第二課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義
小松真琴 …… 久保田龍吉

北村武 …… 金田明夫 (池波署・課長、薫の元先輩)
岩崎謙吾 …… 宮崎吐夢 (ガンマニア、犯人)
秋川久美子 …… 奥田由美 (被害者。目撃者扱い)
林進 …… 石井英明

松原正隆、南雲有紗、伏見哲夫、門脇亨、戸井田稔

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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