第3話 約束と裏切り

ドラマは自閉症患者が家族の中にいる事を、世間的に恥ずかしい
と思っている須賀健太に、彼の中の意外性を見せることによって
人間性を映し出し、そんな気持ちを払拭させようとする所を
描いた話しだった。

彼の中の意外性。
それはどんなに不利な状況に追い込まれても約束を守ることと、
得意分野に関する記憶力の凄さを知らしめる事だった。

人間が追い込まれると、社会的弱者を攻撃の対象にする事が
度々起こることなので、須賀健太は草なぎ剛からずっと金を
せびり続けるものかと思って冷や冷やした。追い込まれている
彼を見て良心の呵責を感じる彼ならば、幾ら追い込まれても
そう道を外すことはないかな。

ドラマを見ていると、自閉症患者であっても慣れれば意外にも
色んな事に応対出来るんだなあと思った。
今回は電話での対応と動物園の人前で説明することを取り上げ
られていたが、少しずつ学習していき社会に溶け込む姿を見て
いると、なんだか気分的にも嬉しくなってくる。この嬉しさ
みたいなのがドラマの良さなんだなぁ。

相変わらずドラマの中で面白く映るところは、須賀家と
草なぎ家の教育方針の違いであり、母親の子供を見る視線の
違いだ。
今回自閉症患者と小学生が同じ視線で描かれていることに驚い
たが、子供の気持ちを分かりたくても分からない母親と、
分かっているつもりで実は分かっていない母親の違いが現れて
面白かった。

またMEGUMIの胸を見て大きいと答えたり、葛山信吾と香里奈の
間に座ろうとする行動を見ると、無意識に本能が言動として
表れるものなのかなと思った。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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