第8話 偽りの心と真実の愛

動物好きで障害者にも理解のある上司・大杉漣。
しかし実態は出世の為の偽りの心を持つ人間だった。

段々と神ドラマに近づきつつあるなぁ。
ドラマとして上手いと感じるのは、誰の心にもそんな偏狭な
心が存在し、他人の視線を気にしながら生活しているという
現実が有るためだろう。そんな行動を取る大杉漣の事を非難
出来る人など誰もいないってところだ。

しかし大杉漣のキャラクターが出来すぎているところは、
そんな自分に気がついている点なのかも知れない。
彼も心底では、障害者雇用に対して理解を示したいと思って
いるのではないかな。

それでもどうしようもない現実を突きつけられる話しの中に、
自分が出来る事を一生懸命やれば良いと語る、ありのままの
自分を受け止める人間の言葉が、とても純粋に映り、上手く
答えを導いていると思う。

障害者に物事を教えるばかりのドラマではなく、彼の成長と
共に、健常の者達も多くのものを教わるというドラマの
姿勢が、共感を生むのだろうね。

都子ちゃんからの手紙での約束の言葉が、テルに再び動物園
へと戻らせる展開も、そしてそこから飼育員の人たちから
仲間扱いされている現実を見せつける展開も上手く構成して
いたと思う。

それにしてもレッサーパンダは可愛すぎだ。

guest
山田明郷、岩戸秀年、伊藤沙莉

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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