第3話 さよならの光

前回酷評してしまいましたが、今回の展開は良くできていた。

主人公らを襲う不幸の連続。
それら不幸の糸を手繰り寄せれば、全ては必ず山田孝之や
綾瀬はるかにたどり着き、7年前の事件へ繋がってしまう。

自首という選択肢を選んだ山田孝之と嘘を突き通そうとする
綾瀬はるかの間には明らかに温度差が存在していたわけだけど、
二人の潜在的に持つ性格的なものの他に、この7年間の
二人の育った環境の違いがこのような考え方の違いを生んだこと
が上手く表現していた。

どちらも気の休まる日々を送ってきた事はないのだろうけど、
被害者側の人間にとっては同情に値する周囲の声が暖かく聞こ
える時が有ったとしても、加害者側の人間として育った綾瀬はるか
にとって、嫌でも周りが事件の事を許しておかない。

前回の演技の中では綾瀬はるかの中に壮絶な人生を送ってきた
ようには見えなかったのだけど、彼女の鬱憤を晴らすときの
態度や表情は、痛々しいまでにそれを証明するものだった。

次週はこれまで一人で抱えてきた綾瀬はるかの孤独感を今度は
立場を逆転させて山田孝之が味わうという構成のようだ。
多少は自由の利くようになって人生を謳歌するようになっていく
綾瀬はるかの姿に山田孝之は何を思うのか。

評価:★★★★☆

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