第5話 決別する二人

幼い頃誓い合った気持ちは長い歳月が過ぎても変わるものが
ないのか。
前回からの流れやテーマを損なわずに上手い感じに引き継ぎ、
新たな展開へと足を踏み込んだ感じのする第5話だった。

このまま時効の日まで何もせずに静かにしていれば、隠し
通せる事なのかも知れない。しかしやっぱりそこはドラマらしく
幼い頃からの不幸な生い立ちによる不幸の連鎖を強引に手繰り
寄せてしまった。

綾瀬はるかの計算高い性格に振り回される山田孝之としては
どうして良いのか分からず、相手への愛情を自己犠牲の元で
叶えようとする姿勢の先には、結局幼い頃の精神的な上下関係
をそのまま引きずっているような間柄で、山田孝之には可哀想
だが面白い展開になっていると思う。

愛情といってもここまで来ると何が愛情なのかもよく分からない。
本当の異性を好きになる気持ちとは別の所で働いている相手を
求める気持ちが左右しての事の様にも思う。

成長の過程で互いに違う価値観や道筋を辿っていくが、関わり
合っていかねばならないのは、綾瀬はるかと山田孝之であり、
離れそうになっても結局引き合っている展開はよく出来ている。

不幸な生い立ちには同情の余地はあるのだけど、改心の機会を
自ら失い不幸のスパイラルにはまっていく姿や自分の欲望のために
手段を選ばなくなり、良心に問いかける事の無くなっていく人間
の姿に怖さみたいなものを感じる。

ラストには一応良心の呵責に苦しんでいたけど、あれは行為そのもの
を指していたのか、それとも山田孝之に対する態度を責めていたのか。

やっぱり今週もまた気分のいい話では無いよね(+_+;

評価:★★★☆☆

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