第6話 白夜の終わり

奪われた夜の中を生きる山田孝之と与えられた昼間の中で生きる
綾瀬はるか。同じように人生を共有している二人の間にも微妙な
すれ違いが有るのは、その辺の意識や環境の違いだ。

幼少期の殺人事件を再現するかのような展開。
同じセリフを使い離れかけていた二人の関係は、やっぱり当時と
変わりない事を残し、一瞬にして引き寄せてしまった。

また太陽の下を歩かせてあげようかといった綾瀬はるかの言葉は
また立場が逆転する事を予期しての事なのか?

強請ろうとしていた渡部篤郎もまた身勝手な親の犠牲者であり、
白夜の存在を知る一人として山田孝之と同じ臭いのする男で、
不幸にも心が分かり合える似たもの同士が、殺し合いをして
しまったという皮肉が現実の冷たさを感じる。

それにしてもこのドラマ脇役も良い感じ。
余貴美子が未だに不思議にもドラマに関わっているし、小出恵介の
お陰で有る意味渡部篤郎のキャラクターも引き立った。

評価:★★★☆☆

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