弱い者を虐める社会の縮図が、母親のエピソードと子供のエピ
ソードの中から垣間見えるエピソードだった。

虐めの処理の仕方は、虐める側を責めるばかりでなく、自分が
強くなることの必要性を説くと同時に、必ずしもクラスの皆に
好かれる必要は無く、裏切ることの無い親友が一人居ればそれで
良いという展開だった。これって最近の風潮なんだろうね。
全く似たように処理しているドラマが有ったよなぁ。

ボクちゃん・長島弘宜はお調子者で意気地がないという設定の
様だが、それはとんでもなく、正義感に強く隠し事もしない性格
は、兄や姉以上に人間が出来ているのだから面白い。
川島海荷に友達になる事を申し出るだけでも勇気が要る行動では
無いかな。

ホームドラマらしくいじめの問題を家族の中で協議する展開は
暖かくもあり安心して見ていられる。子供の視線で何とか解決
しようと試みる田村正和の好演が光ったし、バックに付いている
伊藤蘭はなんと言っても弁護士なので、これ程心強い人も居ない
だろう。

世間的には主夫男という弱い立場の父親像に対し不思議な視線
で見守る子供に、伊藤蘭が父親の必要性を説いた展開も実に
良かった。

まだまだ活躍は少ないが、田村正和と伊藤蘭の間に立ち、客観的
な立場でこの家庭の様子を見守る小林聡美の存在は相変わらず
微笑ましくもあり、癖のある役どころだな。

サダヲくんとひとりくんは来週以降のお楽しみか。

あまり特徴のあるドラマではないがなんか好きだな。このドラマ。

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)