第4話 優等生の正体

性格が災いし、隠し通してきた本音がついに爆発する話。

至る所に地雷が仕掛けてあり、次々と踏んで飛び火していく様子が
実に面白かった。

阿部サダヲに家庭の事をとやかく言われて小林聡美が不快になり、
そんな不快な気持ちを玉山鉄二にぶつけ、ぶつけられた玉山鉄二は
再び阿部サダヲにぶつけ返す展開だった。

良い人だと思われたいが故に優しく接するものの、いざ相手が本気
になると身を引いてしまう。自己の欲求ばかりが満たされ、相手に
対する気持ちを蔑ろにしてしまう似非ヒューマニストって感じの
玉山鉄二。

このドラマの核心部である父親と母親の逆転した役割分担によって
母親らしいことをされていないと思っている玉山鉄二だが、実は
彼の内面を一番よく理解していたのは母親だったという流れで
よく出来ていたと思う。

内田有紀にしろ玉山鉄二にしろ、家を出て行った理由の一つは
彼らの性格にあり、その性格を形成するのは、この歪な環境であり
家庭であると心のどこかで思っているところが、このドラマの良さ
であり特徴だと思う。

今回阿部サダヲの怪演が目立った。
オカマだけど普通の人を演じさせられた場面は本当に面白かった。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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