第5話 あばかれた秘密

小林聡美が犬を部屋の中に連れてきてしまった突拍子もない
エピソードや、水族館での不機嫌そうに対応している姿には、
全て意味の有る行動だったという事で、最後の告白は物語全体を
一瞬にして引き締めてしまう程インパクトある話だった。

居なくなって始めて家族の大切さに気がついたという展開
まさに現在の田村正和一家が直面している問題と同じであり、
小林聡美がこの家族に対して助言する姿には、説得力が有った。

ドラマとして上手かったのは、そんな展開の最中でもこのドラマ
のフォーマットを崩さず、上手く活用した点だ。
酔っぱらって意識朦朧としている田村正和が、伊藤蘭を非難して
いる発言を聞いて、今まで通りのセリフが出てきたり、
エンディングで長女、長男が居なくなると言う流れを例外なく
次男にも当てはめたこと。よく出来た流れだったと思う。

次男が誘拐されたようなエンディングだったが、如何にも
母親を困らせるための自作自演っぽいが、果たしてどんなオチを
用意しているのか。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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