第3話 赤ちゃんを助けて

喧嘩している両親の関係修復を画策するために、娘が秘密の
贈り物を用意しようとする話。

今回はそんな一つの家族の足並みを整えるために、娘が両親の
結婚記念日にプレゼントを用意する話しだった。
こんなドラマの中に、蒼井優の看護師としての資質を問いかける
内容有り、そして汚名を晴らす展開ありと、半分は蒼井優が
主人公だったと思う。

皮肉なもので、普通に結婚記念日のプレゼントとして娘が
貝殻のネックレスを渡していたとすれば、母親のヒステリー
は今後とも続いていたハズ。自分のことしか考えていなかった
という後悔と反省の念がなければ、プレゼントに込められた
意味は伝わらない。

そんな気持ちを喚起させたのは、手術であり、娘が生死を彷徨う
エピソードによるもの。

このドラマは展開やストーリーの流れを劇的に変化させるために、
手術という最終兵器を使いすぎるきらいがある。
じゃあコトーが居ない時の島の医療はどうだったのか。
こんなにも命に関わる問題が発生し、手術によって解決する展開
ならば、コトーが居ないときの島民は死体だらけになる。
手術はとても良いカンフル剤にはなるが、この辺の演出を多用
し過ぎると逆に整合性は合わなくなる気がする。

ドラマに至る過程もちょっと強引すぎたと思う。
岩から落ちる娘がちょっと滑稽に思えた。

逆にドラマとしての妙は、娘の療養のため東京から出てきた母親は
島から出て再び東京での生活を望んでいるし、逆に東京へと
旅だった富岡涼は、手紙の中で島での生活を懐かしむ。見事な
までに交錯しきった関係を演出していると思う。

来週はまたなんだか凄い展開になりそうだ。
今一番不安なりのは、富岡涼と時任三郎ですね。
ちょっと無理して背伸びしすぎたのか。厳しい現実が待って
いそうで恐いな。

guest
尾崎千瑛(娘)、光石研(父・小学校教師)、神野三鈴(母)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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