第5話 手術で治せない病 |
剛洋・富岡涼が私立中学に入学して初めての夏休み。
彼ら親子が一時的に島へと戻ってくる話し。
時任三郎親子はもっと酷い境遇だと思っていたのだが、今回の
話しを聞く限り、借金を背負うものではなく、中学入学の為に
貯めていた貯金を全て使い果たした状態なのですね。
それだけでも印象がかなり違うものとなった。
今回は郷愁に誘われるまま戻ってきて、島民だった頃の生活に
戻りたいと思わせるような臭いを感じさせる話しだったと思う。
特に長年染みついた海の男/漁師としての生活は、背伸びして
いる現状を見ると、心が揺れ動いているかのようにも思える。
父親が漁師を犠牲にして息子の幸せを掴もうとしたのとは逆に、
今度は息子が自己を犠牲にして、自分たちの身の丈に合う生活を
求めようとする。
とても素晴らしい親子の愛情だね。
それでも父親としてのプライドなんかが有るから実に難しい
問題ですね。
評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)