第6話 愛するわが子へ

島に奨学金制度が出来る。
そんな制度に影響される島民達を描いた話し。

邦夫(春山幹介)を通して我が儘を言える家族が居ることの
暖かさを感じる話しであると共に、幸せとは何かを考えさせ
られる展開だった。
思春期という時期も重なり、剛洋(富岡涼)と比較される事に
対する煩わしさだったり、自分にはないものを持つ彼に
嫉妬したりする展開は、島民に限定される話しではなく、極々
一般的な話しだと思う。

今回の展開の中で難解なのは意固地な性格であり、天職にも
見える漁師を捨ててまで、島を出て行った剛利(時任三郎)
のプライドを傷つけずに、如何に島民達の誠意を伝えることに
有った。

なんと言っても最高の殊勲は無骨なまでの泉谷しげるのキャラ
クターだ。
芸能界としてのキャラクターそのままに、厳しい言葉を語る
様は、相手の事を心配し、労る様子がセリフの中から見て取れ
て、実に感動的なシーンの一つだった。

冒頭の親子の物語も富岡涼に新たなる決意を注入したようで
上手い感じに演出されていたと思う。

しかし相変わらず手術が多いなぁ。

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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