第7話 巣立ち

桜井幸子が検査入院してみると、余命3ヶ月の悪性腫瘍に冒さ
れている事が分かる話し。

計算され尽くされた演出は見事なほど。
ガンという病気に冒される柴咲コウと桜井幸子の関係を平行に
描き、命を授かろうとしている山下春江(高橋史子)と、死の宣告
を受ける桜井幸子を対照に描いた話しだった。

そんな対照的な関係の中から、誕生と死という自然の摂理の無情さ
を描きつつ、命の重さや絶望の淵にいる人間から生き甲斐を描い
たことはとても良い流れだし、平行に描かれる関係の中から、
側にいて支えてくれる人の存在の大きさを描いた事は、柴咲コウの
置かれた現状に対してより複雑なものを訴える展開だったと思う。

その狭間に立たされた吉岡秀隆の役割に多くのモノが託されて
いる感じだし、彼はどんな行動を取っていくのか、今後共に
目が離せない。

ちょっとドラマでは子役の役割が大きすぎたか。
最近のドラマは芸達者の子役に頼りすぎるきらいがあるのが
悲しいところ。展開上仕方がないとはいえ、あんまり小さい子
に役を与えすぎると嘘っぽくなるので注意が必要か。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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