第8話 救えない命

余命の宣告をしていた桜井幸子は、娘のため家族のために
抗ガン治療を受ける。なんとびっくり、抗ガン治療は的確に
転移したガンを殲滅していく。

嘘くさい顛末ではあるけれど、そうなって欲しいと願っていた
展開だった。

ドラマとして良い方向に転がっていったにもかかわらず、
自分の医師としての発言に対する責任についに、深く考え込む
コトー先生はやっぱり良い先生ですね。
大抵は失敗から学ぶものなのに、こういう奇跡の生還を果たした
患者を前にして自分の落ち度を探るというのは、なかなか出来る
ものではないと思う。

以上は医師から見た今回のドラマ内容だが、患者側から見た
今回のドラマは、病気になって初めて気がつく大切な存在だと
思う。
毎日生を実感出来た事。盲目的になりがちな自分を支える
家族の存在など、当然と言えば当然なんだけど、綺麗な形で
演出出来たと思う。

やっぱりこういった支える力が大切だ。
遠くで独りぼっちで過ごすアヤカとの対比は、益々大きくなり
今後を期待させるものへと繋がっていますね。

それにしても島に戻ってきてからの時任三郎の役割の大きさ
も改めて感じた。コトーにとってなんでも相談できる一番の
相手ではないかな。

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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