島に一人の男がやってくる。彼は診療所に勤務するミナの
夫だと語る。

ついに謎に包まれていた蒼井優の過去が分かる話だ。

両親を早くに亡くし、同じ様な境遇で育った彼の事を信じて
生きてきた蒼井優にとって、結婚後の彼の変わりようには
とても耐えられず、飛び出してきたというのが話しの顛末。

彼が瀕死の状態でいる間に、人間としての有る意味当然の心情
や感情にぶつかりながらも看護師としての使命感と戦う上手い
葛藤が有った。弱い人間だと認識している彼女の中から、強さを
引き出し、前に向かって歩いていく話しで面白かったと思う。

ちょっと今回ドラマの中で不自然に映った点。
ドラマの中で勇気を持って過去を断ち切らねばならない
と誰かがミナに語っていたが、彼女自身の中では家を飛び出し、
この島に来た時点でそんな勇気は備え持っているハズ。

そんな不自然なシナリオを修正するには、夫とは離れたいのに
離れられない心情を描く必要があったと思う。
この辺は、今、平行して見ている「嫌われ松子の一生」の主人公
とダブる部分があるのだが、暴力を奮われてでも、独り身の
寂しさを知る彼女の中で、彼を眺める複雑な視線が存在すると、
勇気に立ち向かう彼女の姿が見られるし、彼女の決断の中に凄い
事を成し遂げたとする有る意味達成感が生まれると思う。

ドラマでは和田さんの存在が良い感じに映る。
彼女に気があることは薄々感じていたけど、彼の写真が彼女の
目に留まった事は、何らかの縁が存在するのかも知れませんね。

guest
忍成修吾

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)