第9話 傷だらけの少女…命の逆襲

黒川智花の心の闇に迫る話。

世の中の教師は信じることが出来ない。
最も尊敬した教師に裏切られ、人間不信に陥っている黒川智花に
今一度教師を信じさせるために高橋克典が奔走した話で、
馬鹿正直に生きてきた彼のキャラクターが存分に発揮された展開
だった。

やっぱり黒川智花が主人公だと物語が落ち着く。
絵的にも申し分ない人物だし、ストーリーも一段と引き締まる
ものだった。

生徒らの行動を逐一記録に取って、生徒一人一人に目を配っている
というやり方は、「女王の教室」のマヤ先生にも通じるものがあるが、
無骨な行き方とは逆に意外にも器用な教師像を演じている。

高橋克典が黒川智花を家に呼び寄せる事は、他意はなくても
問題になるかと思っていたが、要らぬ心配だったようだ。

セクハラ教師を演じたのは川野太郎。
過去の事件が世間に明るみになるのを恐れる余り随分と暴挙に
出た感じだが、こんな派手な行動ではあらゆる意味で不利な状況
証拠を残しすぎる。如何にもドラマっぽい。

学校以外の私生活の場でも先生と生徒達が同時に登場すると言う
ことで、ここにきて生徒達との間にも随分信頼関係が結ばれた。
しかし次週で最終回。無事生徒の卒業を見守ることが出来るか!?

評価:★★★☆☆

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