第7話 余命半年教え子に再会…神様からの贈り物

ガンを宣告され余命幾ばくもないベンガルが、虐めを受けて
いた生徒の10年後の安否を知ることになる。
あの飛行機に搭乗して良かったと感じる唯一の登場人物かも
知れない。

10年前の社会情勢を微妙に取り込んでいるこのドラマのセンス
の良さを感じるエピソードだったかな。
20年前というと思い出せない事でも10年前というと朧気ながら
そんな事も有ったかなと頭に思い浮かぶ。

小林聡美のしている役割も今回のテーマの中に目に見えてはっきり
した事で、彼女が被害者達から慕われている理由や存在感を
改めて感じることが出来た。

いじめられっ子である城田優ではなく、代役を立てて面会させた
事は小林聡美らしくない行動だと思ったけど、その後の本物と
の再会のために仕組まれた作為的なエピソードだと分かると、
なかなか粋な演出にも思える。

10年前の人物との再会で良い再会が有れば、悪い再会も有ると
言うことでともさかりえのエピソードを最後に持ってきたことも
良かった。10年前の初心を完全に忘れて高慢な態度を取る男性
も居れば、未だに10年前の虐めの事実を忘れようとして戦って
いる人も居るんだよね。

またこのエピソードの中で、先生は恩師として永遠に生徒の心
の中で息づく存在である事と、サービス業であるフライト・
アテンダントの役割に於ける寂しさを描いた事も対照的で
面白い演出だった。

評価:★★★★☆

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