第8話 残された3日間…皆を俺が助ける

これまでの10年のギャップを埋めるようなシナリオの流れから
一変し、刻一刻と迫り来る消滅の日に向けて、各々やるべき事を
やると言ったシナリオの流れに変わったようだ。

大杉蓮が発した"神様はサイコロを振らなかったが、自分のサイ
コロは自分で振れ"という言葉や、今まで散々ヒール役を演じて
いた岸辺一徳が逆に小林聡美の一番の理解者のような間柄となり、
自分の為に時間を使えと言った展開は、この流れを象徴する
言葉として、彼女を後押しする意味でも上手く演出されていたと
思う。

今回冒頭で語られた希望を臭わせるような理論の話は、
このドラマの中では正直要らないんじゃないかなとも思わせた。
どれも出演者たちの勝手な論理の産物であり、それを確証付かせる
ものが無い現在では、不自然にしか聞こえない。

乗客たちの記憶は消えるが、残された者達の心の中には記憶として
刻まれるという事を強調したかったのかな。

今回シナリオとしては思った以上に地味な感じだったが、
残り1日という言葉が出た途端、身が引き締まるような思いになった。

さてついに来週が最終回。
乗客達はまた元の居場所に戻って欲しいと考えたことも有ったが、
現在は乗客達は消えていなくなり、その余韻を楽しむのも
ドラマとして面白いかなと思う。
突然消えて居なくなった時とは違い、今度は心構えが出来ている分、
主人公らも違った日々を贈ることが出来るのではないかな。

評価:★★★☆☆

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