第8話 愛するパパとママへ…涙の結末

別れを決意しフランスに行くことに決めた竹野内豊。
しかし石田ゆり子が仕事中の事故に遭い、瀕死の重傷を負う。

全体を通して眺めてみると元々相手に不信感を募らせていたのは
石田ゆり子側であり、ドラマでは彼の誠実な一面、そして冷たく
され続けた夫婦生活から脱却しようとする彼の努力を覗かせる
ことで、彼女の凍ってしまった心を如何に溶解させるのかに
有ったと思う。

今回はこれでもかという位、過去のエピソードを踏襲した作り
であり、それら全てが主人公らの感情を揺さぶるのに使われた。

クリスマス会でのピアノの演奏は、発表会での二人が別れるに
至る原因を作ったものだが、今回はあの時以来時間の止まった
二人の関係を上手く結びつけるのに使われた。

リンゴの樹に託された思いは、互いに好きであった頃に約束した
気持ちを喚起させ、人形キャッチーのエピソードでは、立場
が逆転して、相手の意外な一面を見せてくれた。

とても良かったのは、以前よりもずっと好きになったという
石田ゆり子の言葉。
誠心誠意相手のためを思って尽くせば、思いは届く事を実証した
形であり、初めは子供のために別れる決意をしたハズが、子供
の為に元の関係に戻ると決めた彼の優しい一面が上手く表現され
ていてとても良かったと思う。

残念なのは星野真里のエピソードかな。
かなり中途半端なまま終わってしまった。

しかしドラマ全体として有り触れた家族をテーマにしたものだが
子役の愛らしさや世代を超えた交流も含めて、人間の優しさに
触れるドラマで面白かったです。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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