冒頭で夏川結衣が語っていた結婚相手に対する理想像を阿部寛に
見立てて、一つ一つその条件を検証していく感じの話だった。

うんちくを語りたくても抑えるのが常識。
常識から外れても自分を貫き通す事に価値が有る。

お好み焼き屋での常識に対する見解の相違から思いっきり笑わせて
くれる展開。

阿部寛の人物像に関してはこれ以上言及することもないのだが、
建築家と医者という職種の違いが、今回彼らの中で面白いくらい
対立色を鮮明に描き出していたと思う。
医者は自分のポリシーとは無縁の職業だし、自分のポリシーを
貫き通す程に自分の表現したいものが出せるという建築家なら
ではの性格の違い。

夏川結衣にとって本当に嫌な奴だが、話題の中心になっているのは
いつも阿部寛であったりする所など、終盤に向けて上手い感じに
演出されているのではないかな。

実に憎たらしい程融通の利かない彼だが、最後の言い争いでは
夏川結衣の自尊心も彼の主張も崩さないように、上手い感じに
処理した展開だったと思う。

評価：★★★★★★★☆☆☆ (7.0)