第4話 安楽死を認めますか?

段取りとしては凄くよく出来ている話なんだけど、やはり
安楽死の問題というのはそう簡単に割り切れるものでもない。
意識障害によって奪われてしまう人格権の問題を取り上げながら、
事情があって別れた親子の物語を描いた話だった。

人は寿命が有るのに何故死を選ぶのか。
余命半年である事は明らかであり、死に急ぐ必要が有るのかが
患者の心の謎を解き明かすキーワードだ。

安楽死を求める患者は死ぬことを求めているのではなく、生きる
ことを求めているという矛盾に満ちた言葉の論理を、大切な人を
傷つけたくないという思いに乗せて答えを導き出そうとしている。

隠し通してきた親子の真相を語ったところで、本当に傷つくのか
どうか分からない面があった為、安楽死という結論を求める
岸部一徳には理解行かなかったが、ごめんでは無くありがとうと
いう立場のまま死んでいきたいと願う気持ちはよく伝わった。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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原田夏希、岸部一徳

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