第5話 無実を信じますか?

殺人を犯し無期懲役の刑に処している竜雷太の再審を求めて、
江角マキコが奔走する話。

今まで断片的にしか明らかにされなかった竜雷太の関わる
殺人事件について、概ね全容が明らかになってきた。

江角マキコのミスにより極刑が決まったものとばかり思って
いたが、竜雷太自身も不自然な形で自首している事実があり、
真相を紐解けば、身内をかばっている事が明らかな感じだ。

ドラマとして面白いのは、被告自身が最も信用しなければ
ならない弁護士やら検事に対して、不信感を抱くようになった
事件が、この殺人事件以前に存在している事だろう。
無期懲役に至る事件に関しても、容疑者の自白を良いことに
あまりにも杜撰な捜査だった事は否めない。

竜雷太自身が自首した一件について、見方を変えれば、法律に
対して失望ゆえの行動なのか、彼が起こした法律に対する
挑戦状なのかといった所も心理的には面白く作用している。

そんな不信感を抱く相手に対し、再度彼の心を揺り動かし、
再審の請求を行う事が出来るのか。

これまでの弁護士人生の中で、法律を疑うことをしてこなかった
山本耕史が、法律は万能ではなく、自分の知らない事実が数多く
存在している事を悟り、そんな事実に直面している江角マキコ
に興味が出てくるのも自然な流れで、弁護士事務所のメンバーも
同様に弁護士としてのプライドを喚起した形は、よく出来て
いたと思う。

谷村美月役の娘が犯人のようだが、果たして真相はどうなるのか。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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