脚本が大森美香さんって事で、前クールNHKで放送していた
「風のハルカ」の村川絵梨＆黄川田将也コンビが出演しているドラマ。

原案が韓国映画「頭師父一贈」らしい。
最近韓国ドラマや映画界では日本原作ブームだそうだが、相互で
影響を及ぼすことは、文化交流という意味でも良いことだし、
日本で韓国の原案を取り上げることは、本国でも注目を浴びるって
事で、確実に韓国人からも比較評価の対象になるので、是非とも
ドラマは成功して欲しいなと思う。

ドラマは学力至上主義の学校という世界の中に突如飛び込んできた
腕力バカ一代の男が、力を封印しつつ、今まで感じたことのない
感覚とその世界の新たなる発見に喜びを感じていくドラマのようだ。

学問以外の場所で学ぶことの楽しさを知ったり、人間関係の形成の
場を求めていくことは、学校に違和感を感じている人や
馴染めない人へのエールにも繋がるのではないかな。
授業の中に青春は非ず、意外とプリン争奪戦みたいなところに
想い出っていっぱい詰まって居るんだよね。
そういう意味では着眼点は良いと思う。

ただ多少漫画チックな演出は多いものの、その中でやっていることは
徹底的な現実主義の下でドラマが進行していくのかと思えば、
最後に来て、突然非科学的な方法で突然飛んでしまうというのが
どうも違和感を覚える。
もう少し校舎を飛び越す方法論には神経を使って欲しかった。

また文字さえまともに書けず、足し算さえ出来ない人を突如
高校3年生に編入させるというのは、あまりに酷な環境ではないか
な。
しかし言葉は悪いが頭の悪そうな主人公は天然ボケまくりの
長瀬智也にはハマり役かも知れない。

プリン争奪戦は、まるで矢口史靖監督の「ウォーターボーイズ」
や「スイング・ガールズ」でのスローモーションの演出を見ている
ようで面白かった。来週以降もこういう面白い場面が有ると
良いのだが．．．。

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)